第2話 王女と魔法

「でっか………教会みたい………」「あら?悩み人ですか?」「アナタは」「私はこの国の王女!アレナ・クリスよ」「悩みがあって来ました」

「お名前は何と申しますの?」

「真道炎次です」「素晴らしいお名前ですね!ご両親はきっとアナタに愛情たっぷりで育てられたでしょう」

元気つけられる言い方だな…少し嬉しい

「ありがとうございます」

「こちらの部屋で少しお待ちを」「失礼します…」

豪華だ…それ以外の言葉が出ない

「お待たせ致しました…ソファーに腰をかけてください」

「あ、フカフカ!」「座り心地がよろしいでしょう?悩み人の為にオーダーメイドで作ったソファーですのよ」

「そうなんですか!?」めっちゃ座り心地良いなー値段ってどのくらいなんだろう…

「では早速、今日はなんのお悩みでしょうか?」

俺はこれまで起きた事を喋った

王女は穏やかな表情のまま頷き一言喋った

「もしよろしければ協力させてください!父は調べる事がお好きなのでお任せください!

お父様?未来に転移し(色々言ってる」

優しい目だ…誰しもが女神と呼ぶだろう…俺もそう呼ぶ

「お父様を待ってる間はお暇でしょう?1万8000年後の世界を私と共に歩いてみませんか?」

「いいんですか?」

「もちろん良いですよ!私がそう言っているので」

めっちゃ優しい!嬉しい!

てかこんな凡人が一緒に歩いていいの?

王女だよね?

「バーッ」あんまり外見回してなかったからな…

どのくらいの広…

「広い!」「この国は魔法王国…名前の通り!魔法に関連する王国ですわ!私は…………」

「どうしたんですか?」「…いえ…なんでも」

急に悲しそうな表情をしてる…どうしたんだ?

あんな明るかったのに…急に黒歴史を思い出して鬱になるのと同じぐらいの落差!

「あ…うーん」「何か言いたげのようですがどうかしたんですか?」「魔法王国は今…超能王国と争っているんです…」「超能王国?何ですかその超能力に関連しそうな王国は」

「超能王国はある日を境に魔法王国と争いました…どちらが優れているのか…」

「………」「私は………私は…………」

「無理して言わなくても大丈夫ですよ」

優しくされたんだ…だからお返しだ

「お優しいんですね…私には夢があるんです…」

「どういう夢なんですか?」

「魔法と超能力がどちらが優れているかだなんて関係ありません………実は、魔法と超能力もどちらも持たない少女が居たんです…少女はイジメられていました…ですが少女は笑顔を絶やさず優しく接しました」

「辛くても笑っていられるんですね…すごいです」「あははー!そう捉えちゃったか…

少女は特別な力を持っていた!いつかその特別な力で見返してやるぞー!っと自信でいっぱいでした………私は自信を持たせたいんです…

辛く悲しい出来事に直面しても…その人を自信付けて自分を信じさせる!私の夢です」

「素晴らしい夢ですね!応援します!」


つづく

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