魔法の資格、約立たず
風馬
第1話
アリオは魔法学校を卒業した。しかし、就職先はなかった。
「魔法使いなんて、もう時代遅れだよ。今は魔導機械の時代だ」
面接官にそう言われ、アリオは何度も落ちた。都市では、魔法よりも機械が優先され、魔法使いの求人はほとんどない。地方では、伝統的な魔法使いの仕事もあったが、経験豊富な者しか採用されない。
仕方なく、アリオは路地裏の酒場で皿洗いを始めた。
「魔法学校を出たのに、こんなことしかできないのか……」
手のひらに小さな炎を灯しながら、アリオはため息をつく。昔は、魔法さえ学べば偉大な魔法使いになれると信じていた。だが、現実は違った。
「なあ、アリオ」
同じく魔法学校を卒業した友人が、酒を片手に言った。
「俺たち、どこで間違えたんだろうな?」
アリオは答えられなかった。ただ、炎を消し、皿を洗い続けるだけだった。
魔法の資格、約立たず 風馬 @pervect0731
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます