棘–1
棘は見ているだけなら綺麗よね。
棘は見てくれだけなら好ましい。
話しかければわかってくれるわ。
手で触れて、刺さっていたいよ。
なら、こうしましょう?
なら、どうしましょう?
手を伸ばさないで眺めましょう!
手入れはだれがするのでしょう?
庭師の仕事は手入れでしょう?
あなたの仕事はなんでしょう?
庭師に仕事を与えることよ?
庭師をあなたにつかわすの?
あたりまえよ!
当然のようね。
わたしはここの主人だもの。
あなたがここの主人なのね。
そういうことよ!
そういうことか?
話を棘に戻しましょう。
手に痛みが戻ってきた。
庭師をそこから選びましょう!
籠から選んで庭師を決めよう。
お前がいいわ!
お前のばんだ。
体を綺麗にしなくちゃね。
お仕着せ与えて靴はかせ。
新たな庭師に摘ませてましょう!
白薔薇を一輪、この鋏で摘んで。
さあ棘落としましょ!
くきごと落とすなよ。
ぽとり。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます