第64話

しかし…力也も拓也も

女を愛でる事出来たんだね


あんなに優しい顔して

大事そうに女を扱う

そんな二人を見たのは初めてだった


車内のやり取りを

ほぼ全部龍夜が聞いてたのは

俺も知らなかった…



何度か時間調整なのか

パーキングに止まっていたけど


車から誰も降りる事はなくて

またいつの間にか走り出した



外が少し明るくなり始めた頃


俺と力也と拓也に

温もりと幸せを分けてくれた瑠羽ちゃんは


本来の自分の居場所

龍夜の腕の中へ戻っていて


一番幸せそうな…

穏やかな顔で眠っていた



外が完全に明るくなってきて

スモークガラス越しに外の景色を覗くと


「あと30分位で市内通り抜けて

温泉街に着く筈だよ」

拓也にそう言われた


「もうすぐなんだ」

「うん 繁華街 街の中心部から

少し離れたらすぐに山だから…」

「そっか…」


「もう着くのか」

「うん そうみたい

龍夜 少しは寝れた?」


「あぁ ありがとな」

「こちらこそ

力也も拓也もいい顔してたよ…」


「そうか…」

「「ありがと」」

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