第63話

薄暗く静かな車内

龍夜は寝てるのか

目を閉じてるだけなのか

それは分からなかったけど


それでも少しでも休めたら

そう思って


龍夜が自分よりも

大事にしてる瑠羽ちゃんが

ゆっくり眠れるように

目を覚まさないように


俺ので悪いけど…

胸に凭れさせて

背中をゆっくりと撫でてあげた


どの位経ったのか…


30分か1時間か…


瑠羽ちゃんが動いたから

顔を見ると小さな声で

『龍夜は?』って聞くから


寝てる 瑠羽ちゃんが落ちたら困るから

俺の所に無理矢理預かったって言ったら

『ごめんね?ありがと』って


その会話を聞いてたらしい力也に

今度はこっちにおいで?って言われて

『ヒカ疲れたでしょ

ごめんね?ありがとう』

って力也の所へと行った瑠羽ちゃん


少しウトウトして

目が覚めて力也を見たら


胸に凭れて眠る瑠羽ちゃんの頭を

幸せそうな 優しい顔して撫でてた


次に目を覚ました時には

瑠羽ちゃんは拓也の所にいて


拓也が胸に凭れさせて

大事に抱えて 頭を撫でてた

やっぱり幸せそうな 優しい顔をしてて

力也の方を見たら

「取られちゃった」

そう言って笑ってた

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