第20話

「一応…事務所番の奴が

順番で待機部屋に様子見に来ると思うけど…」


「そっか…

久しぶりに家に戻ってようかな」

「それなら力也に言って

そっちに送り迎え行かせるようにするから」


「自分で行けるよ?」

「心配だから…乗ってって」


「うん?」

「チームの奴らからも

暖華の様子が連絡入るから

それで俺も安心できるし


じゃないと暖華は

例えば…高熱出して寝込んでても

俺には“元気だよ”って

メールしそうだし」


「熱…出さないもん」

「暖華…連れてってやれなくて ごめん」


「大丈夫…ちゃんと光の事待ってるから」

「暖華…可愛い」

チュッっと音をさせて

キスを落とすと赤くなる暖華


「ククッ…顔…赤い 熱い?」

「意地悪…」

「うん?可愛いから虐めたくなるの」


「へっ?」

「暖華が可愛いから悪い…」

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