第8話

「東の爺さんが 西の爺さんに

瑠羽の事…

一緒にデートした

瑠羽ちゃん いさちゃんの仲だ

って自慢したらしくてな

西の爺さんが負けられねぇって

迎えに やたらデカイ車を手配したらしい

どんなのが来るか楽しみ

って拓也が騒いでた…」


『フフッ…車 全員乗れる かな?』

「乗るのは 俺と瑠羽と光と双子

後は…佐伯ぐらいか?」


『そうなの?篠田さん達は?』

「今回は仕事に行く訳じゃねぇから

本来なら佐伯達はこっちに残って仕事

事務所番なんだがな


佐伯も篠田も皆川も加藤も

一緒に行くって言って


休暇扱いだ って言っても4人共が

それでも行くって


いつも護衛に付いてる若いのも

車で行くって言い出した」


『フフッ…皆な龍夜の事大好きなんだね』

「俺じゃねぇ…瑠羽がいるからだろ」


『…ん? 違う…』

そう言った瑠羽…


そろそろか


話すのをやめて

ゆっくりと瑠羽の頭を撫でてやってると

俺の腕の龍を撫でていた瑠羽の手から

力が抜けた


寝たか…

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