第9話
瑠羽の通学の送迎に
必ず組員の乗った車が前後に護衛に
着くようになった。
瑠羽はそれを気にしてたが
組員にとってはそれも仕事だ。
しかも、瑠羽には言ってねぇが
殆どの組員が事務所番よりも
瑠羽の護衛の車に乗りたがる。
瑠羽は前後の護衛の車の奴らにも
『おはようございます』
『ありがとう』
『お疲れ様です』
必ず何かしら、声をかける
飴やらチョコやらを渡してる時もある。
この間は朝、学校まで送った組員が
アン〇ンマンの棒付きの飴を貰ったらしく
その日、事務所番をしていた組員に
見せびらかしたもんだから
貰えなかった組員が昼に
アン〇ンマンの菓子を大量に買ってきた。
それでなぜか、学校帰りの護衛の時に
瑠羽にその菓子を渡した
喜んだ瑠羽が笑顔で受け取って
お礼にって飴をくれたらしく
貰った組員はその飴を
食う事無く持って帰ってきて
大事そうに掌に包んでいた。
瑠羽に関わった組員達は
どんどん瑠羽に引き込まれていく
どう考えても
俺に…ってより
瑠羽について西へ行きてぇんだろ…
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