第5話

卒業式には、参加した。

もしもの時の為に後ろの席にしてもらって、近くには虎、潤、勇樹に座ってもらった。



何とか無事に卒業式は終わったものの、私は貧血を起こしてみんなと一緒に退場はできなかった。




「空、横になった方が良くない?」



そう言いながら勇樹が買ってきてくれた水をくれる。




「無理、今動けない…」



横になった方が良いに決まってるのに、横になる事すら出来ないくらい辛くて、私は床に座って椅子にもたれていた。



最近貧血とかはなかったのに、やっぱり式は人が多すぎたかな…


少し反省しつつも、今の家で大家族生活してるおかげか、体が震える事は格段に減ったと思う。

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