第3話

「空ちゃん、今日早く行くんじゃなかった?」


制服に身を包んでると、襖の向こうで友恵さんが声をかけてくる。




「はい!もう出ます。

今日も暉をよろしくお願いします。」



襖を開けて暉と一緒に部屋を出て暉と友恵さんに行ってきますと言って私は家を出た。


今日は卒業式で、下級生は式の準備でいつもより早めの登校。

それでも、きちんと早め登校をする生徒があの学校に一体何人いるのかは謎。





この間の蓮華ちゃんと友恵さんとの出来事は、未だ蟠りがある。



蓮華ちゃんにはお父さんから話をすると言われたけど、きっと私と蓮華ちゃんが話し合わないといつまでもこの蟠りは解けないと思う。


話しても、解けないかもしれない。

もしかしたら、もっと溝は深まるかもしれない。



でも、話すべきだと思う。

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