第2話

この家に来て、数週間が経った。

この家の人の温かみに、私はまだ少し慣れない…



体験した事のない家族からの優しさに、涙が出そうな程嬉しいけど。


心の何処かで、疑ってしまう。


もしかしたら、裏で何かあるのかもしれないと。




そんな事する様な人達じゃないって、この数週間で十分わかったはずなのに。



私は本当に嫌な奴。


手放しで、喜べないの…





本音は怖くて言えなくて、だからって嘘を言ってるわけじゃないけど、嘘をついてる気がして…


なんだかどんどん自分を追い込んで苦しくなる。




素直に話してもいい人がこんなにたくさんいるのに。


誰にも私は心を開けない。

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