対話のなり損ないに成ってしまいました。

滑らかな陶器の人形みたいな

あなたを砕いて飲み込んでしまえば

美しい何かになれる気がした。

僕ですら嫌いな僕にすら

最上の愛想笑いをくれたね。

そんなあなたをぐしゃぐしゃに丸めて

投げ捨てて

踏みつけてしまえば

きっと幸せになれるんだろうか。

道ゆく人が振り向く美貌はいらないけれど、

せめて生きてゆく事を許されるような

美しさが、ほしかった。

世界一残酷なやり方で

僕を否定するあなたを

どうにかしてやりたいと思うことは

罪でしょうか？

出来るだけ苦しむ方法でもって

恥ずかしい姿を見せてほしい。

そう思っているけれど

最期まであなたは澱みなく、

完全無欠であれと

願う僕もいる。

滑らかな陶器の人形みたいな

あなたを砕いて飲み込んでしまえば

美しい何かになれる気がした。