美しくも恐ろしい世界は、死にたい少年に何をもたらす?

高校生の翔真は、日々の苦しみから「死にたい」と思う。いつしか現世と死後の世界の間にある「無明域」に来てしまった翔真は、猫八という不思議な少年に出会う。

長い長い夜を照らすのは、炎をまとう鳥、煌めく銀の桜、死者の魂の光……。
幻想的な無明域で、猫八との交流を通して翔真の心が変化していく様子が丁寧に綴られています。

ホラーですが、読むと心が温かくなる作品です。