第十話 体育祭本番②
前回のあらすじ!
なぜか
「なんでなんだろう…」
「落ち込まないで!
まだ嫌われたって確定したわけじゃないから!」
私は珍しく落ち込んでいた
それを慰める
なんでだ?
もしかして『player』が私のこと好きだから嫉妬とか
別に敵意とかは感じないから違うか…
分かんないなー
「あー!こうやってクヨクヨしてても仕方ないや!
アキラの出番もうすぐだよね!頑張れー!」
「切り替え早!」
落ち込むのは私のキャラじゃないし
アキラがスタートラインに立つ
「アキラ頑張れー!」
「ア、アキラ君
頑張ってくださーい!」
篠原さんも『player』のことを小声だけど応援している
…んーま、『player』が嫌われてないならいいか
最悪私抜きでも目的は達成できる
寂しい気はするけど
そんなことを思っていたらピストルの音が鳴る
アキラが走り出す
「やっぱり速いわね!」
「圧倒的…
一番速いレーンよね?」
「陸上部とかも走ってんのに
アキラ君ヤバすぎー」
「す、凄い
流石です…!アキラ君」
なんというか…面白味もなく一番だったなー
少ししたら『player』が帰ってくる
「アキラお疲れー」
「お疲れ様!」
「おう、俺の走りはどうだった?」
「速かったねー!」
「まぁアカネと比べたら…」
「あれは別格だ
比べてはならない」
そんなに速かったの私?
「ま!そんなことより次は私の教え子よ!」
「アカネの教え子…ああモブか」
そう、男子一番最後のレーンはモブ君が走る
どれだけ速くなったか
期待してもらおう
そして迎えたモブ君の番
「なんか…歴代の戦士みたいな顔つきしてねぇかアイツ」
「走って筋肉痛、走って筋肉痛を繰り返してきたからね!
もう立派な戦士だよ!」
実際一日死ぬほど走って三日筋肉痛で倒れてを本番まで繰り返していた
今日のために全力を出し切っただろう
「そう言えば篠原さんは?」
そう聞くとさっきまで話していた成実が答える
「トイレだってー
ちょっと長い気もするけど」
「…やっぱりアカネが原因じゃない?」
「有愛!冗談でもそんなこと言わないで!傷つくから!」
私もそうじゃないかなって思うけど
「うーん
ソウちゃんが人を嫌うことなんて珍しいけどなー
どっちかというと…怖がってる?」
「…何をしたのアカネ」
「本当に分からないんだけど!
…あ!モブ君が走り出すよ!」
「話そらされた」
「ま、今は気にすんな」
「…なんかアキラ、知ってる感じがする!」
「察しがついてるだけだ」
「ふーん」
そんな話をしているとモブ君が走り出す
「す、スゲェ
なんだアレ
滅茶苦茶だ」
私が重点的に鍛えたところ
それは
「足の回転!」
モブ君には残念ながら運動神経はない
なので腕の振りとか姿勢とかは気にしないでもらった
ただ、前に進め
それだけを教えた
精一杯足を前に出すモブ君
「頑張れー!」
成実がそう応援するとさらにスピードが上がる
これが愛の力ね、はぁ…
『player』のヒロイン候補が…
そんな私を時は置いていく
あっという間にモブ君が一番を取ってフィニッシュ
「すごーい!」
そう言うと成実はモブ君の元まで走って行く
そのままの勢いでへとへとのモブ君に抱きつく
あー!青春してる!『player』以外と!
そう思ったけどモブ君と成実の笑顔を見る
譏斐?遘√→縺ゅ▲蜷帙r諤昴>蜃コ縺
…んまあ
幸せそうだしいいか
特にその後の出番はなく、昼食の時間になった
「ご飯!ご飯!」
「アカネはそればっかだな」
「うるさいな!」
「あーアカネ」
突然立ち止まって私を呼び止める『player』
私も振り返って答える
「どうしたの?」
「あのな…その、
飯!一緒食おうぜ!
今日、親来てなくて食う相手いねぇんだよ
だから…どうだ?」
「…え?」
「やっぱダメだよな」
「いや普通に一緒に食べるつもりだったけど」
なんでそんな当たり前のこと聞くんだろう
「親とかは大丈夫なのか?」
「ん?いないし大丈夫だよ」
「そっか…そっか!」
心の底から嬉しそうな『player』
そっか!そんなに嬉しいのか!
やっぱりヒロインは有愛かなー
「じゃ、お弁当持って有愛待とう!」
「…ん?有愛?」
「え?うん!
有愛とご飯食べる約束してたし!」
「…二人きりでは?」
「あるわけないじゃん!
有愛とそのお母さんと食べるんだよ!」
「…そっか、そっかー」
なんかテンション低くなった
え?有愛が目的じゃないの⁉
「アカネお待たせ!
…うわっ
どうしたのアキラ
顔死んでるよ?」
「なんでも…ねぇ」
結局、移動中何故かずっと『player』は落ち込んでいた
「そろそろ着くよ」
そう有愛が案内したのは私と『player』が初めて出会った
桜の木の下だった
「お母さんがいるはず
…あ!いた
母さん!友達連れてきたよー」
「ん?あら
早かったわね有愛ちゃん」
その声には聞き覚えがあった
そうだ
昨日も聞いたばかりで…
「こちら私のお母さん!」
「初めまして
私は蛇腹
…あら?」
「…先生?」
それはいつも担当してくれる、カウンセリングの先生だった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます