第33話

翌日の昼休み。


今度は、体育委員の佐原ルカ(さはら るか)沢尻徹(さわじり とおる)が教壇に立った。


「7月に行われる、スポーツ大会のチームを募集してます!」


「クラブ単位のチームが多いですが、クラスや寮のルームメートなどでもチーム組めます」


今年の種目は、バレーボールとなわとび。


バレーなら7人、なわとびは10人が1チームの人数。


人数集まれば、どんなチームでもいいみたい。


「ばっしー出る?」


あたしはばっしーに聞いた。


「う~ん、興味ない」


「そっか…」


あたし、ガッカリ。空手部は人数足りなさそうだし、コーラス部は文化部だから出なさそうだし。


「僕は野球部で出るかもな」


と、しずくちゃん。


「興味ないな」


と、ともやくん。


はぁー。こればかりは、一人で参加できる行事じゃないよー。

あたしはメンバー集めをすることにした。


「剣道部は人数が少ないから出ないだろう」という、りよちゃん。

「負けてもいいなら」とのってくれた、ゆかりん。

この2人しかみつからないまま日がたった。



そのうちに、3限が必修の月~水の昼休みを利用して、いろんなことが決まっていく。


いちょう祭の模擬店は、うちのクラスはギョウザに決まった。


そして、ミスター板倉は、1回生史学Aクラスからは、しずくちゃんが選出された。

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