第17話

GWが終わった。


今日からまた講義か…


あたしはそう思いながら、家を出ようとした。


そのときだった。


おじいちゃんからもらった、あのカメがあたしにくっついてくる。


「おまえついてきちゃダメ」


それでもついてくる。


「仕方ねーな…」


あたし、ポーチを取り出し、ポーチにカメを入れて学校へ行くことにした。


今日は月曜日。

2限・3限のみなんで、ラッシュアワーは避けられる。


なんとか隠せるだろう。


そう思いながら、あたしはそのカメに ヘキサ と名付けた。


学校に着いた。


「おはよう」


ばっしーがかけよる。


「これおみやげ!」


と、くれたのは大分銘菓。


食べながら話していると、ばっしーはあたしのポーチに気づいた。


「そのポーチかわいい。何入ってるの?」


ばっしーにはバレても仕方ないや。むしろ、ひとりくらいバラしておいた方がいいかも。


あたしはばっしーに、GWにあった出来事を言った。


「かわいい~」


ばっしー、ヘキサみてちょっとビックリしつつも、かわいがりたいってカンジ。


後ろの席にいた、しずくちゃん、ともやくんにもバレてしまった。


でも、出会って1ヶ月とは思えないくらい仲よくなった3人にはバレてしまってもいいや、と思った。

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