第9話
翌日。
いよいよ今日から、授業が始まる。
今日は火曜日なので、あたしの時間割は2・3・4限だ。
2限の東洋古代中世史。
中国史は受験で大苦戦した。
ついていけるんだろうか?
その予感は当たった…というか、90分がすげー長く感じた。
昼休み。
いつもの4人で昼ごはん食べながらしゃべった。
「先生しゃべるの早すぎ!何いってるか分からん」
と、ともやくん。
「そうそう!しかも高校と違って丁寧に黒板にかかないし、せんせいのいうことノートにとらないとダメってキツイよな~」
と、しずくちゃん。
「90分長いなー。高校の倍以上やん」
あたし、そういったら、意外な返事が返ってきた。
「えっ、りいちゃんの通ってた高校って50分授業じゃねえの?」
ともやくんがおどろく。
「40分授業だったよ」
「マジ?高校ってみんな授業時間一緒だと思ってた」
「倍以上って長く感じるんじゃない?私も、東洋史じゃなかったら途中で寝るかも」
ばっしーは、好きな東洋史だから90分を長く感じなかったみたいだ。
あたしの通ってた、芦原学園女子高校は、お嬢様学校だが、偏差値がものすごく低く、はっきりいって金さえあれば誰でも入れるといわれる。
だからレベルが低いのはわかっていたが、まさか授業時間まで少ないとは…
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