第8話

いろいろな部の紹介を見ているうちに、疲れてきて、記憶にない部もあるのだが、興味ある部もたくさん。


しかも、どの部も活動日が少ない。

高校では少なくとも週3回活動、毎日活動している部も少なくなかった。

この大学、活動日週1回という部もたくさんあり、多くても週4回まで。

これならかけもちもいいなぁ、と思った。と、そのとき


「入りたい部いっぱいで迷っちゃう~!文化部と運動部ひとつずつ入りたいな」


と、ばっしーが言った。


「ばっしーかけもち考えてる?」


「うん。ひとつに決めらんないよ。運動部と文化部ってクラブハウス違うじゃん。かけもちしたら両方使えるんじゃない?」


「あたしもかけもちいいかなって思う。でもあたしは体力ないし、運動オンチだし、文化部だな」


そう話していたら、しずくちゃんが言った。


「史学科って体力いるよ?史跡巡りってかなりスタミナないとキツイぞ」


「そうなの?うーん運動部見るだけ…あ、マネージャーとかならありかな」


このころのあたしはまだそう思っていた。

まさか、すごく入りたい部より、なんとなく入った部のほうが、あたしの一生に関わるとは思いもしなかった。

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