第3話ポムりん
夜……
今、私の使う机の上には小さな青い実が2房も付いている折れた りんご 木の枝が置いてあった。
そう、昼間に私がほんの不注意から折ってしまった、りんごの木の枝だ。
当然ながら、お母さんやお婆ちゃんには、これでもかっ!と言う程に滅茶苦茶に叱らた。
だから今、私はその机の上に顔を突っ伏させている。
ふて腐れてんだよ
だって私の言い分だって……有るんだよ。
開け放った部屋の窓の外からは、虫の鳴く声が煩い程に聞こえて来る。
「都会って、虫鳴くのかな?」
と、ぼんやりと呟いてみた。
呟いて見た所で実際は何にも変わらないのに……
と、そんな時だった
『まぁ、都会は緑の力が弱いから、虫は居ても負の力が強いから、残念ながら精霊は住めない場所になってしまったからね……』
そんな声が何処からともなく聞こえて来た、と言うよりも、そう、なんと言うか……。
そう、受診!……じゃ無くてぇ![受信]した!!
そんな感じで聞こえて来た。
げ、幻聴かしら?、わ、私、や、ヤバい??。
ええっ!?
念の為に、突っ伏していた顔を上げて、私は部屋中をキョロキョロと見回した、それも隅から隅まで。
誰も居ない(当たり前なんだけど)
熱、熱でも、有るのかしら?
とにかく、ヤバい!ヤバい!ヤバい!
と、暫くしてからまた
『大丈夫、羽芽、キミは極々、至極、健康ダヨ♪』
ええっ!ええっ!ええっ!!
今度は[羽芽]って、私の名前が幻聴に散りばめられているっ!!!!
ヤバい!ヤバい?ヤバい!今度こそヤバい!!!
私は急に怖くなった。
だから、即座に椅子から立ち上がって廊下へと通じている部屋の扉を力任せに押し開くと
半分ベソを掻きながら
「お母さ~ん(泣)!、お母さ~~ん(泣)!!」
階段を駆け下りて、お母さんとお婆ちゃんの居る居間へと足早に駆け込んで行った。
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