12話 世界、崩壊、アスカトラ

12話 世界、崩壊、アスカトラ


お前ら喜べ!久々のシヲだぞ!!短い?気にすんな!こまけぇこたぁ!

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「世界の、意思?」


シヲは不思議に思い問う。


「あれ、本当に何も覚えて無いんだ…なら説明してあげよう、◇◇◇妨害を確認


「妨害を確認?」


「あぁ、ブラフマーめ。いや、そんなことはどうでも良いんだ。説明に入ろう。」


「それなら、質問するから、答えて」


「うん?いいよ。」


「…ワールドコンシャスって、なに?」


「ワールドコンシャスは、僕が与える、いわゆる特権だね。世界の理の操作権を渡しているんだ。」


「アリアの、魔法。そう?」


シヲは、気を失う直前に、アリアの魔法を見た。その魔法は、人間が扱える物とは思え無かったのだ。


「そうだね。あれは1番、魔法史。魔法に関する操作権を手に入れられるワールドコンシャスだよ。」


「私の、記憶は?」


◇◇◇◇◇◇妨害を確認っち、ブラフマーも飽きないな…ごめんね、シヲ。まだ言えないみたい。他に聞きたい事は?」


シヲも馬鹿ではない。聞けない事を無理に聞く気はない様だ。


「イザナは、何?」


そう聞くと、アスカトラはにぃ、と笑った。


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動け、動け、動け、そう自分に言い聞かし続ける。とまるな、止まるな、と。息が止まりそうになるのを必死に堪える。


「あの、くそ世界…」


シヲがこんな状態になっているのは、少し前質問をアスカトラにぶつけたところ、アスカトラはこれから逃げ切れたら教えてあげる、と言いシヲそっくりの影を作り出した。


「あそこまで、性格が悪いなんて」


息も絶え絶えに、上を向く。そこには、こちらを見下ろしながら優雅にお茶を飲むアスカトラがいた。


「魂裂」


「……つ」


そしてまたシヲは自分そっくりの陰の攻撃を避ける。初めは防御したのだが、防御が出来ず激痛が走った為避け続けていた。逃げ切るも何も、触れすらしない。


「どう、しよう…」


そう悩んでいた時、一つの考えが浮かんだ。目の前の存在が陰なら、光を作れば良いのでは、と考える。しかし、自分は闇寄りの精霊だ。光を作るのは難しい。その時、言葉が聞こえた。


「どうした、どうしたのよ。シヲ。」


「…猫?」


そこには、少し前まで戦っていた猫が居た。


「何、しに来た。」


「変わらない、変わらないのよ。私を殺して、殺して欲しいのよ。」


それはどういう事か、と口を開く前に猫はそんな事より、と言い


「アスカトラ、どういう、どういう事なの。約束と、違う、違うのよ。」


「はっはっはっ、力を失ってる?全然現役じゃないか、勘弁してくれよリリカ。」


猫の名前はリリカというらしい。そんな事を考えながらシヲは力を失ってるという言葉が気になる。


「力を失ってる、って?」


「「…………◇◇◇妨害を確認が言うな」なのよ。」


一人と一匹?にツッコミを入れられてしまったシヲ。そこでようやく、シヲはその考えに辿り着く。


「…もしかして、記憶封印したの、私?」


「お?やっと気付いた?」


「嘘、嘘なのよ。気付いてなかったの?」


リリカとアスカトラ、一人と一匹?に呆れられた様に言われた。


「昔の私、強かった?」


「…………リリカ」


「しょうがない、しょうがないのよ。良いわ。私が話すのよ。」


「何を?」


「貴方、貴方の事なのよ。いえ、言い換えるなら、イザナの事なのよ。」


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