10話 黒猫、脅迫、灰かぶり

10話 黒猫、脅迫、灰かぶり


シヲの出番は暫くありません、ごめんね〜。

ちなみに今回わかりますけど、この小説は鬱小説です!

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「ちっくしょう…なんだお前ら…」


支部長は二人の少女の前に膝を付いて、手を縛られていた。


「にゃ〜、頑張った方じゃにゃいかにゃ?思ってたより強かったにゃ」


「ですね、ここまで手こずるとは思いませんでした、ハイリンス…いえ、アマー教皇の弟君と呼んだ方がいいでしょうか。」


「それは、捨てた名だ。せめてハイリンスと呼べ」


灰かぶりと呼ばれていた少女はあまり興味が無さそうに、そうですか、とだけ言いながらギルドの奥の方、職員の机が並んでいる方向へ向かっていき、金庫の前にたった。


「さて、この中に白い精霊の情報◇◇◇◇条件が未達成ですの情報がまとめられたものが入っているはずです。」


「条件が…なんだって?」


「おっと、貴方には関係の無い話です。まぁ、私達が欲しいのは数年前グランドギルドマスターが持って来た物とあの精霊の情報ですよ。」


支部長、いやハイリンスは灰かぶりが言っている事を理解出来なかった。しかし、それが問題では無いと言うように灰かぶりは言った。


「さて、この金庫を開けてください。」


「はっ…やなこった。」


「まぁ、そうですよね。黒猫?」


「はいにゃ〜!」


もう一人の少女は黒猫と言うらしい。だが今更なんで呼んだと思い、振り返ったら黒猫がギルドの職員を一人殺した。


「まて、何をやっている!!」


「何って、殺しただけにゃ。」


「こういうのは、こうして脅した方が早いので。」


「他の職員は関係ないだろう!!」


「黒猫」


「はいにゃ〜!」


支部長が口答えするたびに一人一人殺されていく職員。支部長はだんだんと顔が絶望に染まっていった。そして、口を開ける。


「Pupu po pipi.」


「おや、まさかの古代言語でしたか。それにしても、決断が早いですね。たったの4人の犠牲で済みましたよ」


「にゃにゃ、だから古代言語を試せって言ったのにゃ〜。」


「そうですね、今回ばかりは貴方が正しかったようです。」


「俺は…なんて事を…」


二人の少女が呑気に会話している横で、支部長は後悔の念に包まれていた。そして、二人の少女は歩きだす。


「さて、これはゆっくり見れる場所で見ましょうか。後片付けを頼みます、黒猫」


「はいにゃ〜!。"死配者"!」


黒猫が何かを呟いたと認識した直後、支部長の意識は途切れた。


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「さて、と。"隠居者"」


「はにゃにゃ〜、ここで見るにゃ?」


「えぇ、あの精霊が帰ってくる前に把握しておきましょう。」


夜の街の中、二人は路地裏に入り二枚の紙を開く。そこには、こんな事が書かれていた。


《白き精霊報告書》

一、白き精霊、シヲは討伐が表の勢力だと不可能とおく。


二、気配察知力は高く無い。教皇直属の隠密部隊、雨が半径1km内で常に監視しているため。


三、討伐をした方が良いと任務に就かせているウィブルス・アリアが判断した場合、闇酒場"黒"の黒猫に依頼するのが適任と思われる。



そんな事や他愛もない事がつらつらと書かれていた。この紙はなんらかのの魔道具のようで、いくつかの紙と対になっているらしい。最後まで読み切ったと思ったら、新しい報告が追加されていた。



十八、当神聖国が討伐不可能と判断していた光の大精霊をウィブルス・アリアと共に討伐。尚、アリアのワールドコンシャス使用を確認。



「へぇ、あの水ババアがワールドコンシャスを使用する程度には強い相手を討伐ですか。面白くなってきましたね。」


「にゃにゃにゃ〜、勝てるか」


「いま戦ったら、許しませんよ?」


少し心配そうな顔をしながら、次の紙を見る二人。


◇◇◇◇条件が未達成です。


内容が、一切見れなかった。


「まじですか…私達、水ババアよりも権限ありましたよね?」


「にゃ〜、ワールドコンシャスの権限、より上がいるにゃ〜?」


「だとしたら、これを書いたのはグランドギルドマスター。彼女がそうと考えるのが自然ですね。」


「にゃ〜次の目的地は、ギルド本部にゃ?」


少女達はそう言いながら暗闇に消えて言った。


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「あら?閲覧されたわね。」


「左様でございますか…グランドギルドマスター…」


とある場所、とある部屋。男女が二人で話していた。片方は教皇。片方はグランドギルドマスター。二人は、食事を楽しみながら言葉を放った。


「厄災が、本格的に動きだすね、これは。」


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作者の甘茶です!面白ければハートと星、フォローお願いします!作者の推しは灰かぶりです。

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