第3話 止まらない理不尽
はぁ...いつまでも落ち込んでいてはどうしようもない。
ここは今使えるスキルとかの確認をしよう。
まず現在取得しているスキルは全部で3つ。〔
そのうち、現在使用できるのは〔
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ほかの
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こんな感じの説明が書いてあるけど...肝心のステータスが書いてなくてどういう風に対策を汲めばいいのかわからん。
それに...この【獄牢】の平均レベルが35。
控え目に言って無理ゲーというかクソゲーでは?
「はぁ...どうすっかなぁ」
『まぁ、ゆっくり考えな。どうせ刑の執行にはまだ時間がある。それまでに脱獄でればいいんだ』
「まぁあんたはそうだろうけどさぁ。こっちはレベル1、使えるのは
『あーまぁそうかもなぁ...と言われても、俺じゃどうすることもできないしなぁ』
んー...本当にどうしようか。
「なぁなぁ。一つ考えがあってさぁ」
『なんだ?』
「
『ほう。つまり、成長するまで俺と戦わせてほしいと』
「そうそう。できればお願いできない?」
『んー...まぁ...んー...』
これは...だめか?だめならレベル1でレベル35に挑まなきゃいけないけど...
『まぁ、いいだろう』
「え?いいの!?」
『お前が提案したことだろうに、なんでお前が驚いてるんだよ』
「いやだって、普通こんなこと承諾するとは思わなくない?」
『まぁそりゃそうだが...ま、一つ貸しだな』
「あーまぁそりゃ無料なわけないか」
『当たり前だろ?さすがに俺だって無料でやってやるほどお人よしじゃない』
「まあそっか。おっけ!それでいこう!」
『じゃ、さっさと出してくれ。そんで俺を殴らせて、俺が降参すればそれで戦闘は終了するはずだ』
「おっけー」
なんとか了承してくれたので、さっそく初めての戦闘を行う!
初めての戦闘がこんなんでいいんだろうか...まぁこうでもしないと無理ゲーだし...いいよね。
「〔
俺が空いている床を見つめながらそう唱えると、俺の中から何かが抜けていった。
その後、俺が見つめている床に六芒星の魔法陣があらわれ、そこに人間ならば10、1歳くらいの身長の緑色の
「こいつが...
『そう。一番メジャーな
「成長、進化がしやすいから...か」
『そうだ。まぁ、
「あーたしかに、1体だけだとあまり強くなさそうだけど...こんなのがたくさんいたら恐怖だな...」
『そういうことだ...さて、やるならさっさと始めよう。俺もあんまり痛い思いはしたくないんでね』
「あ、はーい。えーっと?」
ふむふむ。召喚したと同時に出てきた説明によれば基本的に声に出して命令するとその通りに行動すると。成長すればある程度は自分で考えて動くみたいだな。
「とりあえず、殴る蹴るで攻撃」
『ゲヒャ!』
とりあえず適当に命令すると鳴き声を上げて近づいていって、殴ったりけったりし始めた。
あ、攻撃したからか体力ゲージが見えるようになった。どれどれ?
12085/12090ってことは...まぁ一発5ダメージと。弱くね?
あ、蹴りで6ダメージ入った。というか、こいつが弱いのもそうだけど、あいつ体力多くない!?
「あんた体力多くね?」
『ん?そりゃ文字どりレベルが違うからな。それに、スキルで最大値を伸ばしてるからおなじ職業の同じレベルより高いぞ』
「へぇーそんなスキルあるんだ」
『ああ。それより、降参だ』
あいつがそういうと同時にメニューがあらわれた。
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戦闘終了
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「ん?なんかスキル取得した」
『ん?あんたがか?』
「いや、こいつが」
『あーまぁ
「だといいなぁ。ついでに、俺のレベルも2上がった」
『まぁそれもレベル差のせいだな。まぁ、気絶させるより手に入る経験値は少ないからよく2レベルも上がったなって感じだな』
「へぇ。まぁそりゃそうか」
『ああ。それより、一度そいつをカードに戻しな。もう一回召喚すれば〔
「ああ、なるほど」
言われて気が付いたので、
というかいちいち種族名でいうのも面倒だな...どっかに名前つけれるところとかないかな...あった。
「さて、どうするか」
『ん?さっさと召喚してやればいいだろう?』
「いやそうじゃなくて、いちいち種族名でいうのも面倒だから名前を付けようとしてるんだが...」
『そういうことか。まぁたしかに面倒だな』
「でしょ?てことでなんかいい案ない?」
『おい...そういうのは自分で考える物だろうが...』
「まぁそうなんだけどさぁ...」
どうすっかなぁ...これ。
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