第3話戸惑う蕾

薄日さえ刺さぬ分厚い雲の下


  季節のはざまで 戸惑う蕾










 今年もラナンキュラスを育てています。早春を告げる花で、もう蕾を付けました。苗を植えた時には小さな小さなつぼみでしたが、寒さに負けずすくすくと育ち、蕾が開きかけてきたのです。




 が、ここで寒さがぶり返し。


 開きかけた蕾も寒さに震えているのか、開花は先延ばしになってしまいました。


 とっても楽しみにしていたのに。




 でも成長が止まってしまったわけではなく、観察すれば花弁も少しずつ開いている。別の蕾も顔を出し始めましたし、ここはのんびり暖かな日差しを待つことにしましょう。


 


 花だって眩しい春の日差しを待ちわびているのでしょうから。


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