第3話 気づいたら…

初めての試合から2年……


両親には怒られなかったが、文句を言われた。

あんな楽しそうなことしてるなら私達を呼びなさいよ!と。


逆に兄さんからは、よくやった。と褒められた。領民が楽しめることを提供してやるもの貴族家の務めだからという意味だと自己解釈した。



そんなこんなで経った2年の間たくさんの事があった。


公爵家の真ん前に建設したサッカー場は、『リドルスタジアム』と改名したこと。


我がサッカー商会にFCシーガとFCサラのプロチームが2つ誕生したこと。


FCシーガの監督はもちろん俺だが、FCサラにはサッカー気にどハマりした母親がチーム名に自分の名を入れ更には監督になったこと。

しかも公爵家領内にもう1個ドデカイ『サラスタジアム』なるものを建設していたこと。


プロチームに所属する選手は、サッカー商会の会員として雇い年棒制にしたこと。

(一旦リドル公爵領平均年収の1.5倍の600万イエンとした。)


次世代の育成のために育成組織を作ったこと。

(下部組織・リドシガと命名)


公爵家領内に拠点を持つ6つの商会がサッカー商会と同様にサッカーチームを創設したこと。


来年から8チームでリーグが組まれることになったこと。(リドルリーグを命名された)


2年間で数試合開催しただけで、莫大か利益を生み出したこと。


サッカーを観戦した王族の方がどハマりして数年後に王都でもリーグを作ることが確定したこと。


最後に、結婚したこと。


------------------------------------------------------------------------



「あなたまた読んでるの?」

「あぁ」


俺はココ最近プロチーム8つが行う練習試合の結果を掲載したサッカー商会が発行するSS新聞を読むことが日課になっている。

あ、あと俺の奥さんのセレナです。


「もう一緒に読もうって言ったのに!」

「ごめんて。」


俺は、元々結婚なんてするつもりはなかったのだがサッカーにどハマりした貴族令嬢が押しかけで我が領にやって来ては、俺に求婚してきやがった。

勿論最初は、お断りしたが友達からならと伝え気づけばお付き合いしてた。俺チョロイのかも。


「あと少しで始まるリドルリーグが楽しみで仕方ないわ!」

「そんな楽しみにしてくれていると主催した俺も嬉しいよ」


ちなみに8チームだと、総当りで28試合毎週土曜日に試合を行い月4試合消化で7ヶ月掛かるので4月〜12月の間をシーズン中とした。


そして、色々と人が増えたのでサッカー商会にも各部門が設立した。


スタジアム管理部門

主に、スタジアムの景観や施設管理


出店部門

主に、試合日にスタジアム周辺に出店が出るためそれの管理


人事部門

主に、サッカー商会で働く人の管理


スカウト部門

主に、下部組織や領内から有望な人を見つけてくる部門


経理部門

主に、選手の年棒や商会職員の給与を管理


といったようになりました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る