第2話

俺が進学した高校では入学して間もないうちに体育祭が行われた。

体育祭では2人ペアで行われる障害物競走があった。

うちのクラス男女ペアで組むことになった。

まなには先輩いることはわかってたが一緒に組まないかと誘ってみた

まなは許可してくれた

それが苦渋の選択かそれとも俺を信頼してくれているのか分からないが嬉しかった

障害物競走が始まり俺たちの番が来た時、先輩たちの応援から先輩の名前ともにまなの名前も大声で叫ばれてた。

2人が付き合っているからだろう

それなのに一緒に組んでいる俺はとても肩身が狭かった。

それから俺たちはネットをくぐり抜けたり、ぐるぐるバットをしたりしたが、何か起きることは無かった。

正直ラッキースケベ的なのを期待してしまっていた自分が恥ずかしい。

体育祭では何も起きることがなく無事に終わった。


体育祭が終わりしばらくたち月が変わった頃、うちのクラスは月ごとで席替えするので、席替えをした。

席替えの結果、廊下から2列目の1番前の席になった。

1番前の席にガッカリしたが、隣がまなだったら1番前でもいいと期待をしていた。

しかし、隣の席になったのは全く別の女子だった。

しかも一度も話したことの無い人だ。

正直第一印象は大人しめの人だなっと思っていた。

先生から隣の席の人同士挨拶をしろと言われたので名前を言い合い挨拶をすることになった。

「佐藤 綴(さとう つづり)です、よろしくお願いします」

淡々と自分の名前と挨拶をされた。

やはり大人しめの人だった。


その後佐藤さんと隣の席なり授業を受けた。

佐藤さんはよく寝る人だった

地理の時は特にすぐにぐっすりと寝ていた。


佐藤さんを度々目で追ってしまっていると、友達の前では凄く明るくとても意外だった。特に佐藤さんは本が好きで本について友達に熱く語っていた。

俺も本が好きだったので話が合いそうだなと思った。


そのまま何も起きずに月が変わりテストが行われた

なかなかに難しかったが何とかテストを終え提出忘れていた課題を提出しようとした時ちょうど佐藤さんがいた。

俺は先生の場所を知らなかったので話しかけて見ることにした。

「課題提出しに行くの?」

佐藤さんは頷いているつもりだったがあまりにも小さい頷きに一瞬戸惑ってしまった。

「提出しに行くなら一緒に行く?」

「うん」

佐藤さんはそう返事をして、一緒に行くことになった

しかし、先生が見つからず別の塔にある職員室を見ても見つからなかった。

俺たちがどうするかと戸惑っていると。佐藤さんの友達(一応俺ともクラス一緒)の人が来た。

その後佐藤さんがその友達に事情を説明すると場所を知っていたそうでそのまま案内をしてもらっていたが、俺は何故か少し残念な気持ちになっていた。






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