資料:グランジュール大陸の国々

 ■リュヴェレット王国 王都:ブランスフェール

・グランジュール大陸北東部に位置する王国。アルディア帝国、ブロシュタル王国、カルタ公国に隣接している。大陸の中でも食糧資源と毛織物に恵まれており、資源の乏しいアルディア帝国とは歴史の中で長く対立してきた。今回の”聖剣戦争”では”三十年戦争”のときと同様、大陸諸国に結束して帝国から領土を奪還するよう働きかける。王位は性別関係なく長子が継ぐ世襲制。現国王はリシャールら三兄弟(妹)の母であるリリアーヌである。国章は白鳥。国の花は白百合と雛菊であり、三十年戦争の英雄・ジャンヌは”白百合の騎士“と呼ばれている。


■アルディア帝国 帝都:アルディアス

・大陸の北端に位置する、大陸で一番の国土を持つ帝国。130年前までは国土の大半が凍土と雪原に覆われた、資源に乏しい小国であった。寒波により作物が不作となり、多くの餓死者が出たことで国民たちは“食糧と資源を求めて南方へ侵攻する”という王家を支持し、進軍したのが三十年戦争、ひいては大陸一の帝国へと繋がることとなった。三十年戦争終結から100年後、皇帝グラディス二世は“かつての強大な帝国を取り戻す”という名目で休戦条約を一方的に破棄し、大陸各国に侵攻を開始する。グラディス二世の右腕は第一皇子のオーガストと死霊魔術師のミゼリアである。皇族は代々古代アルディア人の血を濃く引いていると言われており、国の北部には古代アルディア人が造ったとされている遺跡群がある。


■ブロシュタル王国 王都:ゴルトクライス

・大陸中央部に位置する、大陸で二番目に大きい国土を所有する王国。鉱物や石炭などの鉱山資源が豊富であり、それらの資源を大陸各国で取引することにより国力を上げていった。金属加工による工業大国でもあり、優れた武器を多く生産するとともに、錬金術も同時に発展していった。カルタ公国は10年前に独立紛争によりブロシュタル王国から独立した国であり、折り合いはよくない。現国王はヘクトール。


■カルタ公国 首都:ジャンナスール

・大陸南西部に位置する、王を国民が選出する”公王”が長を務める荒野と山に囲まれた国。10年前にブロシュタル王国から差別に耐えかねて独立した。国民の殆どが神竜を信仰し、神竜の血を引く竜神族(ドラゴニアン)と獣人族(ベスティアン)で構成されている。竜人族は飛竜と契約し使役する空中戦を得意とする。獣人族は身体能力が高く人間に後れを取ることはないが、数に勝る人間たちには敵わず、奴隷にされてきた過去がある。人間嫌いな獣人、竜人は多いが、若年層は比較的人間に抵抗感はない。現公王は狼の獣人であるラルファン。


■セラシア神聖教国 聖都:セレス

・大陸南東部にある半島と、セレス海にある付近の諸島を領土とする国。大陸の主な宗教である三女神の一柱、セラディアーナを信仰する“セレス聖教”の大本山である“セレス大神殿”があり、宗教での最高位である教皇が治めている。信仰を第一とし、各国に一切干渉しない永世中立国である。そのため三十年戦争では帝国が唯一侵攻せず、解放同盟にも加わらなかった。

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2025年12月17日 18:00

Verse of Goddess -Sword of Salvation- 鐘方天音 @keronvillage

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