第7話 時間ある?
その後も二人のLINEは、何気ない話題で途切れることなく続いた。学校で起きた小さな出来事や、週末の予定、最近ハマっていること――どんな話でも、輝人にとっては特別だった。
しばらくやり取りを続けた後、華乃からこんなメッセージが届いた。
「そういえば、次の土曜日、時間ある?」
突然の誘いに、輝人は少し驚きながらもすぐに返信する。
「あるよ!どうしたの?」
「ちょっと行きたい場所があるんだ。一緒に行ってくれない?」
「もちろん!どこ行くの?」
「それは当日のお楽しみ♪」
そんな言葉と一緒にウィンクするスタンプが送られてくる。
輝人は思わず笑ってしまいながら、続けて返信する。
「了解。当日楽しみにしてる!」
「決まりだね!じゃあ、また連絡するね!」
「OK。今日も帰ったら電話してもいい?」
「うん、待ってる。」
そんな風に会話が終わる頃には、輝人の心はすでに次の土曜日のことでいっぱいだった。どこに行くのかは分からないけれど、華乃と一緒ならどこでもいい――そんな気持ちで、輝人は駅へ向かう足を少しだけ速めた。
恋が始まる場所 輝人 @nog1_love
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