第29話 あんれまぁ、本当にあってどうすんだべぇ~?(無策でホイホイとは行きません)
「ガッ◯ム! マジデ、アリヤガッタジャネーカヨ!」
かぁ~っ、気分はグラサンがトレードマークでアイアムなアノ人だよ、あたしゃ~(※ガッ◯ム
紫電印のプチ竜巻になった俺こと黒柴わんこさんは、ク◯でっかい湖の畔から派手な紫の雷光とジェットエンジンみたいな音を撒き散らしながら垂直に上昇。只今高度数百mぐらいの位置にきております。
しっかしアホみたいにどデカいな、マジで。そしてこの湖が異質というか異様なのが上空からだとよぉ~く分かる。
だってこの湖、コンパスで描いたみたいに真円なんですよ。全体がデェッッッか過ぎて地上からだと真ん丸って知覚させてくんないの。
あ、プチ竜巻の中心に居るのに視界どうなってんだよ問題ですが、とぉ~っても都合の良い事に渦巻く小嵐とジェットの轟音は俺の視界や聴覚を一切邪魔致しません。
時折風呂代わりと虫対策で紫電バリバリ滅却処理をやっておりますが、俺の能力由来だからか自分には全く効きやしない。つまりは無効化ですな。
んで、肝心のブツなんですが……視界の端っこの方だけどバッチリ見えてんだよな~、湖のド真ん中(多分)にこれまたまぁるい島が。
現在の高度から推定される湖岸から秘島(仮)までの距離は、約100km。湖の中心に島があるとするならば、湖の直径は優に200kmぐらいもある事になる。
ざっくり例えると、カスピ海のバクー(アゼルバイジャンの首都)から隣国トルクメニスタンの対岸までの直線距離が約200km。ここにすっぽりと収まる円形の湖って、どんだけぇ~(※
しかもしかもだ。あの見えてる島に仮想マップ上で
だったら完全に姿を消しとくなりしとけば良いのに、何故か湖岸から上昇していく途中で目隠しが外れるように島が突然現れやんの。
これはアレかな、船とかで目指そうとするヤツはガッツリ拒否ってて、空を飛べる手段を持ってるヤツはまぁ来てもしゃあないか、みたいな。
もしくは―― 特定の仲間の為に、目印としてワザと見せている?
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