第6話
「で?」
孝はモカちゃんたちから、視線をあたしへともどした。
「は、はい…」
あたしは小さくなる。
孝が笑顔とか……こわい。
「確か…來の話では友達と遊ぶってきいたけど?
女友達と2人で」
孝は“女友達”というところを強調させて言った。
「お、おっしゃる通りです。」
「まあ、無理矢理連れてこられたってとこだろうけど。」
その、孝の言葉にあたしはバッと顔をあげた。
その通りなんだよ!
「……このこと、來に言ったらどうなると思う?」
悪戯っぽい笑み。
あたしは…絶望的な気持ちになる。
「陸の腹黒さ…やっぱりどんどん伝染していって…」
「俺の腹黒さがなんだって?」
ひぃ…っ
あたしの言葉をさえぎったのは…どこからでてきたのか、悪魔様。
「…なんで、陸までい…」
「來もきてるぞ」
……………え!?
またもや、孝にさえぎられた…と思ったら。
すごい発言された。
ら、來もきてる!?
「俺と陸と來と…それから、紅葉の後輩何人かつれて暇だからカラオケきたわけ。
そしたら由奈と遭遇。」
孝はていねいに説明してくれた。
「ら、來は…?」
「先に部屋いったよ、後輩つれて。」
陸は大丈夫、だと言うような笑顔。
「あ…たし。
正直に…來に言う。
合コンのこと……。」
もしかしたら、嫌われてしまうかもしれない。
でも、なんか…嘘をついているのは嫌だった。
「ふーん…俺と陸的には面白くない展開になる気がするけどなー!」
「ちょっと、面白みなくて困るね」
「ちょっと!面白くなくていいんだってば!」
なんなのこの2人!!!
面白いって何!?
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