第14話

この高校の体育は基本的に自由で出席と真面目に体育を行っていれば評価がもらえるという生徒たちにとって、体育の時間はストレス発散の時間でもあった。

生徒たちはそれぞれ好きなことをしており、李織も來弥や他の生徒と一緒にバスケをしていた。



「……たく、相変わらずバスケ強いよな、イオ」


「本当だよな」


「そうですか?」



私はキョトンとした感じで答え、その反応に周囲は大きく縦に頭を振る。


そんなにすごいことなの?私はまるで他人のことをみているかのように考える。



昔から好きなことは特に無い私が唯一ハマったのは、このバスケだけだった。



「イオは自分とか周囲に関心なさすぎるんだよな……」


「あ、それあるね」


「やっぱそうだよな……」



ライはそう言いながら李織と初めて出会ったときのことについて思い返していた。

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