第13話
「イオ」
「今度はなんですか」
食べ終わった、というかほとんどライが食べていたが、弁当を片付け、次の授業の準備をしようと席を立ったとき、ライに呼び止められる。
「気張りすぎんなよ。俺ら5組、少なくとも俺はイオの味方だから」
ぽん、とライは通り過ぎるときに私の頭に手を乗せ、ゴミ箱に飲み終わったいちごみるくのパックを捨てる。
無駄に美形なだけあって何でもする動作がいちいちイケメン補正つくのがムカつく、なんて私は理不尽なことを思いながら眼鏡越しにライを見る。
「來弥!っとイオさん、次、体育だから着替えないとまずいぞ」
丁度廊下を通り過ぎたジャージ姿のクラスメートの男子が私達の姿をみて声を上げ、その声に私達はジャージを持って着替えへと足を早めた。
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