第7話
「紫翠、何言われたの?」
李織が生徒会室から居なくなった後、蒼紫は紅茶を淹れながら、顎を擦る紫翠に聞く。
「そうだよ、あんな奴に壁ドンなんかしてさ…。大丈夫なの?」
「……あぁ、別に、何もなかった」
紫翠は思っていた。薫が李織のことで咲蘭の事を言った際にかばんを握りしめていたあの行動や、先程のあの発言。李織は生徒たちから話の話題に出てくるような人ではないのではないか、と。
そして凛空はあの眠い目で一瞬だがみていた。眼鏡の向こうに隠れているあの綺麗な澄んだ夜空のような瞳を。そしてそれをとても綺麗だと。
今日この日、李織が生徒会に関わったことで李織や生徒会、そしてその周囲の運命が大きく動き出す。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます