第240話 第一のボス
いろいろと検証したり考察したり、時間潰しをしていたら、ようやく
大体の冒険者は一組十分でクリアしてるようだから、あまり強い敵とは言えないだろう。
たった一人で挑もうとしているように見える
なんかごめんな、
やっぱり狼族獣人に形だけでも協力してもらっとけばよかったか……。
数多の視線を
その間に、
『事前の情報通り、
淡々とした口調で報告してくる
大きな斧を担ぎ持ち、鼻息荒く
ただ、一定のラインを超えない限り攻撃しないよう設定されているのか、遠い場所から
「へぇ、魔物ランクとしては、ちょっと強め。ドロップアイテムは牛肉と斧、皮って感じか。ボスクリア報酬はバラつきがあるんだったよな?」
事前に
すぐさま「そうです」と返事があったのを聞き、俺は腕組みして考え込んだ。
これまで倒してきた魔物からのドロップアイテムは、一応
肉の味とかは、迷宮都市で食べたものから推測するに、普通のものより随分と劣化しているようだが。
ボス素材はどうなのだろうか。
宝箱アイテムと同じく、不思議な創造力により魔物が作られているなら、少なくとも刃物系──斧の攻撃力は低そうだけど。
『リルたちを呼んで時間短縮します?』
「……いや。強さとかは検証したい。道中の敵じゃ、弱すぎてよくわからなかったし。呼ぶにしても、リル以外──
どこかから、クーンと悲しそうな鳴き声が聞こえた気がしたけど、耳を塞ぐ。
ごめんな、リル。お前は強すぎて、検証に向かないんだ。今は我慢してくれよ。
『
ちょっと呆れた口調で
途端に、
『よばれてジャーンプ、
『魔力いっぱい、うまうまみゃあ』
『穢れもいっぱい、浄化するワン!』
みんなやる気いっぱいだなー。
凄く楽しそうだから、ピクニックか何かかと勘違いしてるようにも見えるけど……うん、仕事をちゃんとしてるから、それでいいや。
早速周りの魔力を吸収し始めたフェリスと、穢れを浄化して回るワンダーに、
牛頭のくせに、表情豊かだな。
粘土みたいなもので作られてる疑いがあるけど、こうして見ても、普通の魔物にしか見えない。
『それじゃあ、
『は〜い、おまかせあれ〜』
そして、迎え撃つように振られた斧を軽やかに躱して、強烈な蹴り技を放った。
[グッブーッ!]
頬に蹴りを受けた
『……牛じゃなくて豚だったんですかね?』
「アハハ、豚か! 確かに、今のは、そう聞こえたな、ハハハッ!」
『そんなに笑うことかにゃ……?』
腹を抱えて笑ってたら、ミーシャに引かれた。
えー? 蹴られた後の変顔と、牛のくせに豚みたいな悲鳴は、普通に面白かっただろ?
俺とミーシャのそんなどうでもいいやり取りの間にも、
『よーいせっ!』
『とりゃあ〜』
『こいつ、魔力の塊だみゃあ』
フェリスが
『うーん、穢れは溜め込んでないみたいだけど……とりあえず浄化してみるワン!』
ワンダーが浄化能力を発揮して──何故か
これはマジで原理がわからん。
お肌ツルツルで綺麗になった
それはさておき、ひたすら検証・攻撃を繰り返して、戦闘は終盤へ突入。
『最後の一撃は
『は〜い、いっくよ〜』
リンチされて瀕死状態の
検証の報告に移る前に、現れた宝箱(ボス討伐報酬とドロップアイテム)を回収して、
ボスを倒したらボス部屋に長居しない、というのがこの場所でのマナーらしい。
報告は次のステージで落ち着けるところを見つけてからになるので、俺はちょっと休憩。
俺が見る限り、
ただ一つ……フェリスが魔力を吸収したことで、一瞬
「……実際に戦った
なんか面白い情報が出てくるといいな。
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