獲ったモン勝ちやからな!!
シエリアは近所の
川の水がキラキラと太陽に
だが、そのささやかな
「行くでぇ!! たああああ〜〜〜!!」
ザブーーーン!!
激しい
バシャ!! バシャバシャ!!
「あ、アカン!!」
声の主は明らかに
こう見えてもシエリアは泳ぎが得意である。
そこそこ水深があっても見事に
助けたのは腕が
女性の姿をした
海で歌を歌い、船を沈めるというアレである。
だが、見た目は
「おえっほえっほ!! あかん、水飲んでもうた!!」
人と
「ううっ
そう言ってシエリアはセイレーンもどきを
温まってくると互いに余裕がでてきた。
「うち、チサトいいます。ねえちゃん、ほんまにありがとうな」
お
「あ、はい。私はシエリア。このお店の店主をやってます」
それを聞いてチサトは目を
「ほぉ。若いのにたいしたもんやなぁ……それにくらべてうちは……」
彼女の顔色が
なにか事情があるようだ。
「あ、あのぉ……どうして自分から川に飛び込んだりしたんですか?」
さすがに
「うちな、魚とろうとおもったねん。でもな、どうやってもうまくいかんでな」
どうやら
「うちら、カワセミ
カワセミは頭から
きっとこの
だが、
チサトは追い
そんなカワセミを見かねてシエリアは声をかけた。
「
必ずしもトラブル・ブレイカーとしての依頼だけ受けるわけでもなく、
「ほんまかぁ!? ありがとうな!! うち、がんぱるかんね!!」
また
川で練習するのは寒すぎるので、
セポールはこういったしっかりした
コーチはミディアムの
チサトの泳ぎの実力を見ようとするとすぐにボロが出た。
「水に顔をつけて!!」
すでにこの時点で
泳ぎがどうこうというレベルではなかった。
だが、シエリアは
カワセミ
しかし、
こうして
「……どうかな?
その
だが、水に入るとすぐに
「はぁ……やっぱりダメかぁ」
ここで投げ出すつもりはないが、かといってこのままでは何の解決にもならない気がした。
カナヅチを
「やっぱ、わて、あかんわ。カワセミ
ますますチサトは落ち込んだ。
「かあちゃんはずっとうちのこと、
シエリアは首をかしげた。
「う〜ん、別の
そうつぶやきながら
「ま、こういう
そう言われた
「……なんや、変わった
シエリアも続けて食べた。
「ん〜〜。確かに変わった
そう言いながらアイスフリークは
「えっと、なになに……。ジャンボ・グリーン・イモムシのフレーバー? うわぁ、変わり
とんだゲテモノのはずだが、さすがそこは
これにはチサトも
その時、シエリアは
「別の生き方……方法……イモムシ!!」
トラブル・ブレイカーは立ち上がった。
「チサトさん、魚が
その勢いにカワセミは
翌日、シエリアは
「う〜ん、
チサトの手先は意外に
「そう。それで《はり》針の先にイモムシをつけて……投げる!!」
こうして2人は
すぐにチサトの
「あ!! かかってる!! 逃げられないように落ち着いて、引き寄せて!!」
アドバイスを聞いた
「はああ!! うち、魚とった!! 魚、
彼女は
今まで長らく苦しんできたのだ。無理からぬことだった。
結局、シエリアは1匹も魚が釣れなかった。
一方のチサトは3匹も釣っていた。
教えるつもりが教えられてしまった感がある。
魚が獲れた亜人は手早く荷物をまとめ出した。
ややせわしないが、早いこと故郷に帰りたいのだろう。
「ほんま、ありがとな!! ちぃとばかしカワセミの
そう言うと彼女は笑顔で手を振りながら空へ飛び立っていった。
「お〜い!! チサトさ〜〜ん!! またね〜!!」
チサトが見えなくなるまでシエリアも手を振るのだった。
でも、なんだかんだでチサトさんは上手くやっていけるんじゃないかと思います。
それはそうとイモムシ
エリキシーゼがネタ化してしまうのでは?
え?
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