第15話 天井の角
俺は夜中にいきなり目が覚めた
体が動かない…
目だけは動く
仰向けの状態で体が動かない
視界には天井がメインで映り、それ以外はギリギリ見えるくらいだ。
「ん?」
天井の右角に白くボヤァとしたものが見えた
寝ている俺の足元の右真上の位置だ。
「なんだアレ…」
人の頭くらいの大きさだ
それは男の顔だった
「うっ」
恐怖で叫びそうだったが、声が出ない
生首の白い顔をした男は、ゆっくり辺りを見回してる
「なんだよアレは…」
俺は、懸命に体を動かそうとしたが、まるで動かない。
動くのは目だけ。
全身から汗が噴き出ている。
生首の男と目が合ったその瞬間
ボトッ
生首が天井から足元に落ちた。
「ぎゃぁああああ!」
俺は心の中で叫ぶ。
しばらくすると
ズリ ズリ ズリ
足元から、何か近づいてくる
「あ、あ、あぁ」
俺は声にならない声を発してる
ズリ
生首の男の顔が見えた
「わあああああああ」
心の中で叫ぶ俺
生首の男は俺の顔の寸前まで来た
俺はそこで意識を失った
しばらくして、俺は目が覚めた
「夢…だったのか……」
少し安心した俺は、寝返りをうった
俺の目の前には、さっきの生首がいた
夢じゃなか…………………………
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