第16話 靴
ユウジは、リサイクルショップを訪れていた
「ん?」
ユウジはビジネスシューズを見つけた。
「お〜、高そうに見えるビジネスシューズだ…」
ビジネスシューズを手にとって眺めた。
「え!こんな安いのか?」
高そうな見た目からは想像できないほどの安さだった
「掘り出し物みっけ!」
ユウジは、そのビジネスシューズを購入した
そして次の日から、早速通勤用として使用した
「履き心地も良いし、お買い得だったな」
しばらく履き続けていたのだが、日に日に違和感を感じるようになった
「なんだ?なんか日に日に足が重くなってる気がするな…。
しかも、この靴を履いたときだけ…」
そして、謎な現象もおきるようになった
夜中に男の、うめき声のようなものが聞こえるようになった
その声は、玄関の方から聞こえる
だが、ユウジが玄関を確認するが、ドアの外にも、もちろん玄関内にも誰もいない
「この靴を買ってからだよな…変な事がおこるの…」
ユウジが、ふとそのビジネスシューズを見ると、靴の中に男の顔のようなものが見えた
「うわっ!」
驚いたユウジは、目をこすり、もう一度ビジネスシューズを見たが、何も無かった
「気のせいか…」
次の日、仕事から帰る際、足を引きずるほど足が重くなっていた
「どういうことだよ…」
なんとか家に着いたユウジは、脱いだ靴を見た
「絶対、この靴がおかしいんだよな…。
靴を脱ぐと足が元に戻るんだから……
ん?」
ユウジが靴の中にを見ると、男の顔が浮かび上がった
「うわあああああ」
驚き叫ぶユウジ
その浮かび上がった顔は、苦悶の表情を浮かべていた
青白く、不気味な表情
「う…うあぁぁぁ」
不気味な顔から、苦しそうな唸り声が発せられている
「あの唸り声は、コイツだったのか…」
恐怖で動けないユウジ
「お…お、まえ………」
不気味な顔が言葉を発した
そして、不気味な顔は叫んだ
「オマエ足臭いんだよおおおおおおお」
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