第4話これが俺の相棒

 数ヶ月が経ち、やっと自称師匠との訓練が始まった。

「おい、足が止まってるぞ。」

 半笑いのふざけた態度で途轍ない斬撃を浴びせてくる。攻撃を避けようとしても、10発中2発くらいが当たってしまう。しかもそうなる様に故意に竹刀を振ってくる。避けても避けても降りかかる斬撃は、俺が今まで見てきた人間がしているとは全く思えない攻撃だった。

「わかってるけど、なんども言うけどあんた加減ってもん知らねーのかよ!」

 俺が、少々キレ気味で、ツッコミを入れると何故か鬼が少し笑った気がした。

そうか、よかったよかった。やっと自分がやってることのヤバさに気づい、、

あれ俺こんなに身長低かったっけ。

あぁ〜そういうことか、俺膝から下吹っ飛ばされてるは。

 バシン、と剣道室中に響き渡る。

視界がグラグラする。これは脳震盪なのだろうなー、何度も何度もくらっているせいで。今じゃもう何も思はなくなったいる。最初は気絶などをしていたが、この修行(拷問)のおかげ、なっていても動ける様になった。

「まだ、減らず口を叩けるじゃないか。よしいつも通り罰ゲームなー。」

 微笑をふくませ肩を叩いてくる。

「ハイハイ、了解ったよ。」

 そう言うと、罰ゲームを嫌がっている。重いからだ無理やり起こして。筋トレを始める。

この人、筋トレもの量もバグってんだよ。腕立て、腹筋、背筋、スクワット1000回ずつって頭おかしいんじゃねーか。

でも、そのおかげでここ2ヶ月で背中には鬼神が宿り二の腕なんかちっちゃい重機乗せてるみたいになった。

「終わったか、最初は骨を折られただけでヒィヒィー焦って、豚みたいになってたけど。」

ぶ豚?

「今じゃもう、俺が本気でやっても少しは生き伸びれる様になったじゃないか。」

 なんだよこのサディスト、言いながら少し微笑んでやがるよ。怖いよー。

「ま、まぁ、それはあんたのおかげだよ。」

恐怖で引きつった笑みを見せると、それを見るや否や。師匠は醜悪で邪悪な笑みを見せてくる。

あぁーもー、怖いよもー。

「今までは、攻撃と防御を禁じていたが、明日からは攻撃だけアリにしよう。」

 攻撃ありだと、、やっとこのサディスティックイケメンに1発打ち込むことができる。いやするんだ、絶対にこれは遂行しなければならない。

 そんな事を考えていると、師匠が倉庫の方に行っていた。するとキラリと光る物を投げてきた。それは、床にぐさりと刺さった。いわゆるナイフという奴だな。

 てかあぶねー、後もうちょっとでもう一人の僕が切り刻まれるとこだったぁー。

「それは今日から、それが君の相棒だ。早くそれを手に取れ。手入れして綺麗にするもよし、使い捨てて物を無駄にするもよしだ。」

 俺は言われた通りに俺の相棒、刃渡り40センチほどのナイフを手に取った。

「こ、こ、これが俺の相棒。」

なんか、相棒とか言われちゃうと愛着湧いてきたな。な、名前でも決めようかなぁー。

「なくしたりすんじゃねーぞ。」

「お、おう任せろ。俺の相棒だからな。」

あっぶねー。相棒っていう言葉に興奮して妄想に浸ってしまった。

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