第2話「小石」

「......」


木々の隙間から僅かに覗く月の光が、

僕の肌に当たり心地よい。


だが、それ以外の要因から伝わる温度。いや、

体温で目を覚ます。


というか、2話連続で起きる時から始まるのか。

筆者のセンスの無さが主に関係しているな。


「....ティール、起きてる?」


彼女にそう声を掛けるが、


「明日の朝ごはんは....フィユ.......」


なんて、恐ろしい寝言を言っている。

....あれ?僕明日食われるの?.....幼馴染みなのに?


取りあえず今日はもう寝よう、意外に辺りも暗いし。


ーーーー


「ふわぁ.....。フィユ、起きろー!」

「グハッ!」


まさか、のしかかられるとは.....流石、破壊神。

骨...、折れたかも......。


「昨日は流石に私も

 体力の限界でここで休んじゃった」

「仕方ないな。体力は有限だし」


そんな何気のない会話を楽しんでいると、

かなり前から人の声が聞こえた。


分かっていたことだが、

僕達が話し掛けられた訳ではない。


「どうするのフィユ?あの村、行ってみる?」

「そんなの、行ってみるに決まってるでしょ!

 朝ごはんだー!」


昨日の昼から何も口にしていないから、

流石にそろそろ限界。


もし、これ以上食べなかったら、

僕達は餓死していしまう(そんなことはない)


ーーーー


「この村は意外に発展してそうだよ!フィユ」


確かに彼女の言う通り、辺りには店が多く立ち並ぶ。

パン屋、肉屋、八百屋....。どれにしようか。


「ティールは朝ごはんに何食べたい?」

「そりゃあ、できるなら甘い物食べたいよ」


昔からの付き合いで予想は付いていたが....、

朝から甘味処行くの、僕達くらいしかいないでしょ。


でも今日くらいは良いか、お金は結構に持ってるし。


ーーーー


「ふぅー、美味しかったね」


朝ごはんを終え、あの村に残る理由は無くなったから

ひとまず、目的地へと歩を進める。


山に入って数十分した頃、事件は起きた。


いつも通り、ティールが鼻歌を歌いながら

歩いているのを横目に地図を見ながら歩く僕。


そこに、1匹のうさぎが走ってくる。


「うさぎだー!可愛い!食べちゃいたいくらい...」


ティールがさらっと怖い発言をしているが、

特に気にしないでいると、うさぎが一歩前進する。


その時、遠くから何やら声がした瞬間。

僕の左足を何かがすかめる。


足元を確認すると、そこには

これが自分の足に当たったと考えると.....


....僕はそれ以降の記憶が全くない。


ーーーー


足元から僅かに衝突音が聞こえたかと思えば、

真横でフィユが気絶した。


ということは、“小石” か。


過去のトラウマが未だに忘れきれていないのか。

いや、忘れていたのに思い出してしまったのか。


「.....。誰?」


すぐそばまで、荒い呼吸と

落ち葉を踏むような音が近づいていた。


そして、察した。

コイツがフィユをやったのだと。


「はぁはぁ、すいません!大丈夫ですか!?」

「大丈夫に見える?」

「え?...でも、平然に立ってますよね?」

「下...」

 

コイツにとって、怪我の具合は立っているかで

決まるらしい。それより、....見えてなかったのか。


「あぁぁ!すいません!...生きてますか?」


いやいや、流石に小石ぶつけられて死ぬやつなんて、

.....ワンチャン死んだ?(流石にそんな訳ない)


確かにフィユは引きこもりだったけど、

そんなに弱くなった訳ないか。


「取りあえず休める場所まで運びましょ」

「あっ!はい!」


ーーーー


「それより狸、名前は?」

「...え?俺のこと言ってますか?」

「そうよ。他に誰がいるって言うの?」

「確かに....。えっと、俺は近くの肉屋で働いてる

 “”です」


ヒカルか、名前はきっと筆者が悩みに悩んだ結果、

思い浮かばなかったから凄い適当に考えたんだろうな


狸みたいな顔してたから、そのまま狸って呼んだけど

分からなかったのか。ん?名誉毀損だって?


異世界ファンタジーにそんな事言うな。

今晩の夕食の足しにするぞ(脅し)


「じゃあヒカル。リアルモンスターハンターするか」

「何ですか?それ.....」


これを理解できないなんてまだまだ半人前だな。


フィユなんて、一発で理解したからね。

やっぱりフィユは凄いよね。みんなもそう思うよね?







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【異世界】「幼馴染み+a」とのんびり恩人の墓参りに行ってきます。 Kokura_Asa @Kokura_Asa

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