【異世界】「幼馴染み+a」とのんびり恩人の墓参りに行ってきます。
Kokura_Asa
第1話「幼馴染み」
「.....さん!どうしたの!?」
「ねぇ!ねえ!...........」
......。まただ。最近はあの記憶を頻繁に夢で見る。
あの記憶は僕史上、最も古い記憶だ。
もう情景すら覚えていない。
ん?ただ僕の記憶力が無いだけだって?
傷つくから正論パンチは止めてくれ。
なんて、言ってる暇無いんだった。
今日は僕の誕生日。そして........
「僕の旅が始まる日だー!」
ーーーー
「って、やっぱり重い.....」
鞄を背負った瞬間、僕はそう感じた。
生活の必需品を全て詰め込んだ鞄だ。
背負って歩けないほど重い。
「仕方ない、少し置いてくか.....」
そんな感じで、荷物の整理を始めた頃、
玄関口から大きな物音がした。
ある程度、読者でも予想がつくと思うが....
「よっ!来てやったよ。この、ティール様がな!」
「そんな事より、そこの窓直しとけよ.......」
彼女の名前はティール。僕の幼馴染みだ。
よく僕の家の窓ガラスを割っている破壊神だ。
元々はもう少し大人しい性格だったのだが、
僕が一時期、「破壊神」「破壊神」と呼んでいたら、
ティールは意味が分かっていないのか、
めでたい存在かと誤解し、このような性格に.....
だが、一応優しい一面を持っている。
彼女は「大人になったらこの世界を旅したい!」
なんて、豪語していたが、大人になって約半年。
未だ村を出ていない。折角の機会だ、聞いてみよう。
「ねぇ、ティール。何でまだ村を出てないの?」
きっと、僕と一緒に旅がしたいからに決まってる。
だって、僕とティールは“幼馴染み”なのだから。
「えっ?そりゃあ....
ポ○モンで色違い証出ないからに決まってるよ!」
.....は?いや、何かの間違いだ。きっと.....アレだ!
照れ隠し!そうだよね!?勿論。
でも...これが違ったら、
ただの自意識過剰な勘違い系主人公で物語が始まる!
それは何としてでも回避しようと作者が頑張る
=上記の設定は元通り!一件落着。のはず(メタ発言)
「まぁ、取りあえずもう少し待っておくから、
早く来てよね」
確かにそうだ。取りあえず、さっさと準備しよう。
そうして、準備のために部屋に戻ろうとした時、
「ねぇ、フィユ。いつものアレは着ないの?」
「.....着ない。僕は変わるんだ」
ーーーー
「ごめんね、結構遅れちゃったね」
「もー!結構って言っても2.3分でしょ?
そんなの気にしないって昔から言ってるじゃん!」
昔からティールがそこら辺を気にしない性格なのは
分かっているけど、勝手に口走ってしまう。
仕方ないよね。だって、
虎の機嫌をとらないと、死んでたから
「じゃあ、早速行こうか!」
「ちょっと!早いよ....。昔から外は苦手だって
言ってたでしょ!全く、ティールは.....」
そう。昔から引きこもりの僕にとって、外はまさに
地獄と言える場所だったのだ。
ん?引きこもってないで働けって?
ふっふっふ。こう見えてちゃんと働いていたのだ!
ーーーー
「.....あぁぁ、ねぇティール。そろそろ休憩は?」
暑いし、足がもう動かない。ここら辺で
休憩を挟まないと、死んでしまう(そんなことはない)
「仕方ないなぁ。.....背負ってあげるから。
たまには、私も足を鍛えないといけないからね!」
なんて、言ってくれる幼馴染みだったらな.....。
僕の幼馴染みはというと....、
「ん?何か言った?聞こえないなぁ.....。
さっさと行くよ?フィユ」
何でこんなに、酷い性格になってしまったのか....。
あと、一応言うが、フィユは僕の名前である。
そんなことは置いといて、流石に無理だって....。
「って、あっ!!」
僕がよぼよぼと歩いていると、足元の小石で躓く。
そして、そのまま転んでしまった。
すると、流石の彼女も心配になったのか。
後ろを振り向いた。
「....はぁ。私が “仕方なく” 背負ってあげるから。
さっさと行くよ」
.....実際に言われると、少し恥ずかしいけど、
ティールもこう言ってるし、たまには背負われるか。
僕を背負った瞬間、彼女から許されざる言動が!
「.....やっぱりまだ...、まな板だね」
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