第14話 知多市ダンジョン攻略戦
ダンジョン攻略の準備もあったが防衛の方に少し時間をかけてしまった。
さっきの攻略は時間がかかった割にリソースの消費がほぼなかったからそのまま進むこともできたが東浦町や阿久比町は少しいじらないとこれまでの軸からぶれてしまうために調整していた。
阿久比町は残っているダンジョンマスターを相手しているオーク以外はスライムメインに戻した。
ここに関してはそのまま小白に確認してもらっているので逃げようとした際には再びオークを出して対応してもらうことになっている。
東浦町は他のダンジョンに倣えばバットを配置して防衛するのだがさすがにバットだけで防衛は難しいのでここはゴブリンに任せることにした。
洞窟フィールドで不自然がない形で防衛をすることにする。
バットに関しては一旦複製モンスターは控えに回し、オリジナルモンスターは南知多の待機部屋に入れておく。
バットは戦闘能力は低いが夜目が効き、素早く、空を飛びながら動くことができるからどこかで偵察に使うことになるだろう。
コボルトよりもより斥候に特化した性能にすることだろう。
なによりもコボルトよりも安価に使えるモンスターだからより集団で動けるように育てていきたいと思っている。
東浦町のダンジョンをゴブリンが使いやすいように全体の明るさを上げたり、集落を作りやすいように広場を作っていた。
そのために少しDPを使ってしまったが最前線のダンジョンだから必要経費だと思って納得している。
・・・・・・・90DP・・・結構重いなぁ。
知多市ダンジョン前まで走ってきた。
小白の予測的にはここが森フィールドであればメインコアである可能性が高いらしい。
逆に洞窟フィールドであれば東海市ダンジョンまで行くことになるので大変ではある。
最悪なのはそれ以外のフィールドで知多市ダンジョンのダンジョンマスターが三つ以上のダンジョンを支配していることが確定したときだろう。
ダンジョンのトラップやモンスターの種類の数などの予想が立たないから動きの制限が増えてしまう。
そうでないことを願いながら攻め込んでいこうじゃないか。
うーん、洞窟再び。
再放送かな。
じゃあやることはさっきまでとおんなじかな。
また隊列を組んでいく。
コアルームへの入り口がどんな形か分らないが前回の形で徹底的に調べていけば見つけることはできるだろう。
後はモンスターとのエンカウントの影響どれだけ出てくるかだけど相手がバットとコボルトだと相手の数によっては負けかねない。
しっかり戦闘では数の優位を作りながら戦えるといいなぁ。
ここのダンジョンマスターが3つ以上のダンジョンを支配しているときはこっちで殲滅したモンスター含めても相当な数が残っている可能性があるが知多市を含む二つだけだった場合は防衛戦力はそこまで多くないだろう。
後者であることを願いつつ知多市のダンジョンマスターの防衛策より俺の攻略の方がノウハウがあるから攻略自体は何とかなるだろうとは思っている。
油断できるほど余裕だとも思ってないけどね。
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東浦町の時とは違いちょくちょくコボルトやバットを見かける。
ただ一度に多くても5・6体だったからこっちの被害も少なく進むことができている。
そして今俺の右斜め前にいるクリアリング部隊のコボルトが一体壁に吸い込まれたのでそこに隠し扉があるのが分かった。
ただここを見つけるまでに結局5時間近くかかってしまった。
東浦町が簡単に見つかりすぎたのか、それとも知多市ダンジョンに時間をかけ過ぎたのか。
どっちかは分からないが今後のダンジョン攻略は一層に対してこのくらいかかる想定で計算したほうが安パイかな。
コアルームの状態が分からないがダンジョンマスターがこっちの様子をあまり探れていないようだからあまり苦戦はしなさそうだし、オリジナルモンスターを獲得できる可能性もある。
あのダンジョンマスターがサポートAIの性能をどれだけ理解しているか分からないがここまでのモンスターの対応を見る限り指示を出していないんだろう。
ただ用心を重ねそこそこの数のモンスターをコアルームに残してある可能性も捨てきれないからコアルームへの侵入の仕方も前回と同じようにしておく。
今後も隠し扉型のコアルームへの入り口の場合は同じ入り方をするだろう。
いきなり自分が入るわけにはいかないし攻略のメインになって一番安価なモンスターはコボルトになるだろうからな。
ダンジョン攻略した際の状況などによっては一度入ってもらってすぐ引き返す指示を出しておくことによって中の状況を探ることはあるかもしれない。
その時はコボルト以上の耐久力のあるモンスターを前に出す可能性はある。
ただその特殊な想定をしない限りはコボルトのはずだからやり方を洗練させていかなければいけない。
今日はまだスピード重視の攻略になるから物量で突っ込むが今後はここも訓練していかなければいけない。
組まなければいけない訓練や確認していかなければならない実験がたくさんある。
こっから数日はダンジョン攻略を優先するがダンジョンの階層が増えていくにつれて攻略に必要な時間が増えていくし、それだけ俺が攻略に出るリスクも高くなる。
なので攻略の時間のかかるところをモンスターだけに任せるようにしたい。
それができれば複数のダンジョンの同時攻略もできるようになる。
他のダンジョンマスターが警戒して自分が潜り始めた時だけダンジョンの構造を変えるようならDPを圧迫できるからそれでもアドになる。
なので知多市ダンジョンか東海市ダンジョン、どちらになるかわからないがいい区切りがついたら訓練も本格化させなければならない。
さぁ思考が大きく外れたが半分くらいのコボルトがコアルームの中に入っていったから俺も入っていこうか。
コアルームの中には何のモンスターもいなかった。
やはり小白の予想通りここはメインコアではなかったのだろう。
ただ状況を見るにそこまで防衛に重きを置いていなかったのだろう。
最初の俺がそうであったように自分がダンジョンにいない状況での防衛を考えていなかったのだろう。
それでも俺以上に想定が甘かったのだろう。
と言うよりもサポートAIの質と情報の重要度をどうとっているかの問題なのかもしれない。
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RESULT
知多市ダンジョン(洞窟フィールド)を吸収成功
・コボルト×27
・バット×30
を取得いたしました。
メインコアではないためDPはありません。
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メインコアじゃないとこういう表示になるんだな。
確かにDPはダンジョンごとに振られている物じゃないからメインコア以外はDPを取得できないのは当然だな。
そしてやはり知多市はメインコアじゃなかったな。
すぐ東海市ダンジョンに向かいたいけど今回はこっちのコボルトにも少し被害が出たから補充していかないといけない。
訓練中の奴らはそのまま全体をある程度統一して育てたいから新たな奴らを複製する。
今回出た損害はコボルト7体。
倒したコボルトは30体程になるからキルレ自体は結構いい感じではある。
損害補充には奇数だから気持ち悪いが8体複製して1体増やして攻略に向かおうか。
余った分の1体は護衛部隊に入れておく。
自分の守りを増やす分にはあまり損はないだろうからね。
東海市ダンジョン攻略もできれば今日中に終えたいなぁ。
階層増えるとめんどくさいし。
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