第7話 休憩の意義

第一章第2話『ダンジョンマスター②』の中にある隣接の条件を20㎞以内から10㎞以内に変更いたしました。

これにより他の場所が大きく変わることは無いので気にならないのであればそのまま読み進めてください。



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こんなに全力で走り続けた日はめっちゃ久しぶりだな。

あの後、常滑とこなめ市と阿久比あぐい町・半田はんだ市のダンジョンを確保した。

常滑市ダンジョンは草原フィールドのゴブリンだった。

汎用のモンスターはここが初めてだったが他のフィールド特有のモンスターの所よりすごく強いことも弱いこともなかったのでどいつも使いようによるのかなとは思った。

阿久比町も草原フィールドのスライムだった。

二連続で草原+汎用モンスターで少しやる気がそげたがまだ持っていないモンスターだったのでセーフだなと思うようにした。

半田市ダンジョンは森フィールドのコボルトだった。

コボルトは明日当てに行こうと思っていたのでラッキーだ。

これでDP付与後には防衛にDPを使いやすくなった。


それぞれオリジナルモンスターと複製モンスターが400体程確保に成功した。

他のアイテムについてはスマホとパソコンが一台ずつ、こん棒と石の槍・木剣・銅の剣を一つずつ、寝具のセットがワンセットと多めの食料を手に入れた。

銅の剣については70DPもする武器で阿久比町ダンジョンのダンジョンマスターが持っていた。

多分だがスライムの戦闘能力を信じ切れなかったのだろう。


こっからもう一・二か所攻略した方が良いのだろうが少し疲れたので今日はここまでにしようか。

肉体は強化されても精神は強化されないんだなぁ。

慣れてけば24時間フルで動き続けられるんだろうが今は無理。

なんだかんだもう日が昇ってくる頃合いなので17時間程は動き続けたことになる。

心が疲れるのも致し方ないというものでしょう。


“自分を納得させるだけの言い訳が一番無意味ですよ”

「ねぇ。急に話しかけて刺してこないで。普通に心が折れる。ほんとに動けなくなっちゃうから」

“回りくどく休む理由を作ってるからですよ。好きに休んでも問題ないのに”

「心がね。精神力はね元のまんまなの。自分を納得させる理由が必要なの!心の安寧のために!!」

“まぁそれも含めて自由にしてもらっていいのでいいですが”

「じゃあ刺さないで。精一杯言い訳させてよ」


ホントに人の心を理解してほしい。

心の中読むのになぜそこを察してくれないのだろうか。


“大青で遊ぶのが楽しいからですね”

「小白ってホントにサポート用なの?本当の人間なんじゃないの?」

“人間ではありませんね。ただ新たな人格として生み出させているので感情を学習することはできます。大青の心の中は感情が豊かで学習しがいがあります。あとはネットをあさっているのもあるかもしれません”

「本当のAIみたいな学習能力もあるんだね。もともと何でもできるように作られているんだと思ってた」

“ダンジョン関係の知識は全部入ってますよ。それに付属するものを含めてですね。ただそれ以外の必要ないものは持っていないのでそこを学習していっている感じです”


ダンジョンの知識関係は本当に持っているだけなんだろうな。

効率のいい運用とかは知らなさそうだし。

とりあえず心の安らぎがこのやり取りでもらえてるからすごく助かるんだけどな。


とりあえずDPの付与される正午までは休憩にしたいからどうしようか。

こういう時にベットがあると寝れるのか。

必要なくても寝ることはできるからそれで時間をつぶそうか。


交換できるベットに意味があるなら食料にもあるのかな?

たしかに食事も睡眠も必要ないのにDPで交換できる必要ないからな。

交換できるってことは何かしら使うことができるのかもしれない。

それを考えるのも寝た後にしようかな。

いったん休憩や。


「小白。正午になる前に起こしてくれ」

“私は目覚まし時計じゃありませんよ。いいですが”

「いいんだったら文句垂れないでほしいんだけど」

“不満位聞いてくださいよ。私の事を便利に使ってるんですから”

「いやそれはそうなんだけどそういうもんなんじゃないの?サポートAIって」

“それはそうですね。なので頼むことは問題ないですよ”

「じゃあ普通に受けてくれよ・・・」

“いやです。つまらないので”

「そっすか・・・」


うん。あきらめようか。

そして寝よう。

さっさと寝てしまおうか。



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“大青。時間ですよ”

「んぁ。もう正午になるんか」

“はい。正確には11時55分ですね”

「ありがとう。助かった。それとネットの方に動きはあったかな?」

“いいえ。ネットに関しては日本封鎖の混乱についてがほとんどです。ダンジョンについて何か書かれている者はありませんでした”

「あれ?全くないの?初手解放から速攻しかけてるダンジョンはあるだろうし、少しくらい見つかってそうだけど。」

“そうですね。正確に言いますと見覚えのない扉がある旨の内容の発信が2・3回ございましたがどれも正確にダンジョンを示すものとは判断できませんでした。発信した側の記憶違いの可能性も含めダンジョンに関する情報とは判断いたしませんでした。またこの情報で即座に動き出す人間は少ないと判断いたしました”

「おぉう。ありがとう。やっぱ小白って優秀なんやな」

“当然です。優秀じゃなければサポートAIなんてできませんから”

「あれ?サポートAIって優秀じゃなきゃできないみたいな制限あったの?」

“制限というかそう作られてるだけですけどね”

「まぁそりゃそうですよね。ってそんな話してる暇なかった。コアまで行ってDP付与に備えなきゃ」


防御のために階層を追加するからできるだけ早くやりたいんだよ。

階層開放した後に階層自体もいじらなきゃ意味もないだろうし。

後は草原フィールドの下級ガチャでアントも狙っていきたいんだよな。

ゾンビを狙ってもいいんだけど墓地フィールドを生成する関係上今日配置することをしたくないからあまり即効性のあるものじゃないから優先度が低いと思っている。


さぁ正午になってDPも付与されたしダンジョンを追加していくか。



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今回から初出の地名にはルビを振るようにしました。

実際は過去に遡って全部振るべきなんでしょうけどめんどいんでパスさせてもらいます。

まぁこれまでのところに読みづらい地名は無かったので大丈夫だと思いたいです。

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