第8話 階層作成

DPが付与されたからコアルームを隠すための一層を作ろうか。

まずは1000DPを使って作成可能階層数の上限を上げていく。

その後に各ダンジョンに階層を追加してその中をいじっていくことによって防衛力を高めていくことになる。


とりあえず上限自体は一層だけ解放しておいて半田市のダンジョンから作っていこうか。

攻めてこれる勢力が多いから少し優先的にね。


半田市は森フィールドだから広い面積を取れるはずだ。

やっぱり隠し部屋タイプがいいのかなぁ。

わざわざ場所をわかりやすくする必要もないしね。


今、階層作成したけど想像以上にさっくりできるんだな。

コアルームにいるからかもしれないけど揺れの一つもないと新しい空間を作った感じがしないな。


そしたらなんだ。

コアルームを階層に繋げないと扉から直でコアルームに移されますと。

要はさっさとコアルームへの道をつなげろってことよな。

出入り口の場所もいじれそうだから考えがいがあるな。

まぁその分攻めるのも難しくなるってことだけどね。


ただ今は防衛の硬さだけを考えたいからヒントも何もない隠し扉にするけどね。全部。

今後余裕が出てきたら遊びや魅力のあるダンジョンも作っていけるといいなぁ。


“すでに大青は魅力的で遊びに溢れていますけどね”

「それは俺がおもちゃにし甲斐があるってだけだろ。おい」

“そうとも言いますね”

「つくろいもしないんだね。俺は表に出るつもりはないから俺が魅力的でも意味ないし、そういう意味でもないけどな。つーかそのためだけに邪魔しないでよ。集中してるんだから」

“だって一人、頭の中で全部進めてしまうからつまらないなって思って”

「そんなことないよね。さっきまでもお話してたよね。なんなら頭の中読めるんだからそれだけでも楽しめるよね。そこですねないでくれると助かるんですけどね」

“いやです。だって鳴くおもちゃが楽しいんですから”


こいつ悪びれることもしなくなりやがった。

これに付き合ってたらきりないからそのまま続けちまおうか。


“無視するなんてひどいですね”


扉を隠す位置は入口から中途半端な位置にしておきたいんだよな。

外側沿いや入口の真反対、また入口周辺はすぐ探られるだろうから後回しにしやすい場所にある木を使っていきたい。

DPを使っていじらない限りは円形にフィールドはできてるから中心から少し東にずらして入り口を作り、中心から北東方向に半径の0.6倍程の位置にコアルームへの入り口になる木を配置しておく。


ここから500DPを使うことでコアルームの入り口への入り方に制限をかけることができるがこれは南知多の方に取っておこうと思う。

支配しているダンジョンのコアルームの隠し方が一様だと同じダンジョンマスターが支配していることを察することができてしまうからできれば避けたい。

特に同じ森フィールドではやりたくない。

なので重要度の低い半田市よりメインコアのある南知多町のダンジョンを固くしたいと思う。


そしたらここにはもともといたコボルトを配置しようか。

ただオリジナルモンスターは南知多のコアルームに置いておく。

南知多のコアルームはいじってオリジナルモンスターの待機場所とか作っておいた方が良いかもな。


そういえばこのフィールドに放っておいたコボルトって生態系作ったりするのかな?

そうすれば勝手に増えてDPが少し節約できるんだけど。

コボルトはまだしも今後もっとランクの高いモンスターだったら節約とかいうレベルじゃないんだけどな。


“生殖はしませんね。性行為をさせようと思えばさせることもできますがその行為に意味はありません。正確にはモンスターには宿システムが組み込まれておりません。指示で来た人間に性行為をなすようにしておけばメスの人間は身ごもる可能性はあります。ただその際生まれてくるのは人間です。また生態系を作ることはありませんが活動をし経験値を得ることは可能です。食事なども必ずしもしなければいけないわけではありませんがしたことにより何かしらの経験値を得られる可能性はあります”

「じゃあ節約はできないけど放逐する意味はありそうだね。基本は自由に生活してもらう感じでいいかな」


後はスキルの経験値についてかな。

ダンジョン内の放逐分以外にもコアルームに実験用のスペース作ろうかな。

モンスター関係も調べたいことたくさんあるし。多分小白は答えられないだろうから。


“一度確認取っていただいてもいいんですよ?やって損はないですので”

「じゃあモン”答えられませんね”スター・・・。ねぇ自分で促したなら質問位最後まで聞こうよ。考え読めるから質問分かっていて振ったよね。答えられないのも分かった上で」

“はいそうですね”


さっきそれやめろって言ってたはずなのになぁ。


“それでも自分の知識で自己完結して間違えたことをするより、自分に聞く癖がついていた方が良いと思いますけどね”


それはそう。

まぁ今回は頭の中で挑発すれば乗ってくるだろうと思ってやったから正解なんだけどね。


“大青の手の上で踊っていたかと思うと悔しいです。なので二度とやめてください”

「いや小白もやってるじゃんか」

“私はいいのです”

「やめてその理不尽な理論」

“いやです”


やっぱこいつ無視が安定じゃねえか?

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