第6話 武豊町ダンジョン攻略戦

さぁまた美浜町ダンジョンから30分ほど走ってまいりました。

今回もそのまま突入と思ったんだけどここのダンジョンマスターは防衛を選択したんだな。

しかも俺の想定してなかった扉の前を防衛してやがる。

あれは遺跡タイプのゴーレムだと思うが300体ほどか。

人間から見えないことをいいことに外に配置してるな。

当てたのがゴーレムだったのも含め悪くない判断はしていそうだな。

まぁ初動で攻めない、又はそれを判断するに値する情報を得れてない時点でどうかと俺は思うんだけどな。


さぁあの扉の前のゴーレムをどうしようか。

最終的には俺のものだしあんまり倒し過ぎたくないしなぁ。

ただオークを犠牲にするのもあんまりなんだよなぁ。

FとF+の戦力差が分からないのが厳しいなぁ。

複製DPを参考にすればオーク1体でゴーレム2体相手にできる計算だがそう単純だとも思わないし、そうだったら戦力足りないしなぁ。


よし、俺一人でもゴーレム振り切れるくらいの能力はあるらしいしど真ん中突っ切るか。

多分コアルーム内のゴーレムがオリジナル含め多くても50体程度だろうからこっちも50体で道をこじ開けて、50体で突入で行こうか。

ってことで


「お前らの半分は今からど真ん中を道を作るようにサイドの壁となって攻め込んでけ。残りの半分の内15体は俺の前を走って最前線の壁役が負けた時に代わりに最前線に出てけ。扉の前まで行ったらそのまま突入してよし。ただ手前のゴーレムは潰していいが奥のゴーレムは外と同じように抑え込むイメージで行け。あとの35体は俺の後ろから扉に入ってこい。一番後ろの2体に関しては後方からの奇襲に注意しながらついてこい。・・・じゃあ突撃!!」


よし。順調に前線から道を作れているな。

双方の被害を減らすためにももっとスピード感もって進もうか。


おぉしっかりオークが相手を抑え込む動きしてるぞ。

思ったよりこいつら自分で考えて動けるぞ。

味方同士かばい合うような動きも見せてるし、今後独自に動かすことも視野に入れることができそうだな。


扉に着いてすぐ中に入ってみたがやはり中にも結構な数のゴーレムがいたな。

先んじて入ってくれてた13体のオーク達が戦ってくれているが奥からどんどん出てくるからこの数じゃ先には進めそうにないな。

おっ後続組が来てくれたから外と同じように道を作れそうだ。

ただここのダンジョンマスターの姿が見えないのが怖いな。

どこにいるんだ


「おりゃ!」

「うおっ。びっくりしたぁ」

「チッ。不意打ちに当たっとけよ。お前は美浜の奴だろ。今ので南を抑えられると思ったのに」


ありゃこいつ俺を倒せばどうにかなると思ってんのか?

こりゃ思ったよりも頭が弱いタイプだったか。


「おい!黙ってないでなんか言えよ!攻めてきてんのはてめぇだぞ!」


そりゃそうだがなんで話さなきゃならんのか。

とりあえずオークに道を作らせといてこいつに一撃決めとくか。


やっぱこいつは頭が弱いタイプっぽいな。

何も考えず正面から短槍を振ってくるだけだ。

少し横に避けてから横っ腹にぶち込んでやれば下がるしひるんだだろ。


おし、このままダンジョンコアまでダッシュしてタッチだ。


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RESULT

武豊町ダンジョン(遺跡フィールド)を吸収成功


・ゴーレム(オリジナルモンスター)×1

・ゴーレム×378

・こん棒×1

・石の短槍×1

・黒曜石の短槍×3

・石の槍×1

・石のハンマー×1

を取得しました。


残っていた2DPが消失しました。


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おぉいろんな武器が手に入ったのはうれしいな。

特に10DPの黒曜石の短槍と15DPの石の槍はここで手に入って助かったよ。

少し高くてすぐ手を出すものじゃなさそうだったからな。


モンスターもしっかり作ってくれているからありがたい。

そしたらさっきと同じようにオリジナルモンスターと4体のゴーレムだけ南知多に移してここには50体置いていこう。

ここは碧南市ダンジョンも警戒しなきゃだから少し多めだね。

まぁ船を交換するために必要なDPが少し高いからすぐには来ないと思うけど。

ワンチャン泳いでくるかもしれないけど。


俺は先に刈谷市ダンジョンまで抑えてから海越えしたいと思ってるから船含めもうちょい後やな。


さぁそしたら少し防衛を考えていきたいな。

コアルームと同じ階層にフィールドって作れるのかな?


“はい。可能です。正確には現在コアルームのみの状態は0階層に値します。ですので1階層を作るタイミングで階層のどこかにコアルームへの入り口を作ってもらいます。入口の作り方はご自由にしていただいて構わないです。ほかの階層につなぐのと同じ形で階段や転移陣を用いていただいてもよろしいですし隠し扉を階層内に作っていただいても大丈夫です。またどのような場所にどのような形で作っていただいてもコアルームは空間が独立していますので大きさが変化したりはしません。雰囲気を重視してコアルームのレイアウトなどを変更したい場合は交換リストの日用品〉コアルームから変更ができます”


おっと。想像以上に小白さんが喋ってくれました。いつも感謝です。

美浜と武豊攻めて分かったけど思ったよりダンジョンマスターが情報を持ってなさそう。

ってことはサポートAIにしっかり質問したよく話を聞かなければ情報戦で負けかねないので、できるだけ話を聞くようにしてみた直後にこれですよ。

本当にいつもありがとうございます。小白様。


ただ第一層を作る形となるとフィールドを作るのに1000DPいるから明日にならないと作れないのか。

逆に他のダンジョンもモンスターがいるところはフィールドがないはずだから今日中に行けるところまで行ってしまいたいな。

フィールド作っててモンスター居ないならそれはそれで楽だからいいでしょう。


そしたら本日三回目の行軍だな!



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多分、今後本文中でしっかり説明しないと思うのでここで説明させてもらいます。

階層についてです。

今話でフィールドを作るのに1000DP必要だと書いていますが正確にはを作るためには1000DP必要となります。

支配しているダンジョンはすべて共通で作れる階層数の上限があります。

その上限を解放するためにDPが必要です。

使用するDPが作成可能になった階層数×1000DPになります。

なので第一層を作成するためには1000DP必要になるわけです。


新階層設置時にはDPを必要とせずそのダンジョンのメインフィールドの基本形が生成されます。

フィールドの変更についてはおいおい説明があると思います。

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