第3話 冒険の旅へ
レベルアップ確認。
ステータス表示ロック解除。
脳内にまた声が聞こえた。
喜一は4人の男達を殺してしまった事を数時間経った今でも受け入れる事は出来ていなかった。
喜一:「何が起こったんだよ。もっとなんかこう、やぁ!とぉ!みたいな感じの、、そんなわけがないか」
手は血みどろ、当たりは4人の死体が転がっている。
喜一:「まずは冷静に分析だ、会話は理解出来ていたから言葉は通じる、異世界だから現実とは違い、人を殺す事にも抵抗のない人間達がいる、奴隷商人とやらもいるなら、街もあり鎧や武器があるなら文明もある、そして!!レベルアップしたぁ!!!!!これでしょ!〇〇でしょ!笑、たまんないね!異世界はこうでなくっちゃね、てか、レベルアップしてようやくステータスが確認出来るとかかなり厳しい設定だな。」
これは彼の頭の中で考えているだけで、声は特に発しておりません。引きこもりニート特有の癖でしょうか。稚拙なギャグも多目に見てあげて下さい。
気が付かれましたか?この会話は今この物語を読んでいる貴方へ話しかけています。喜一が異世界へ来たこの物語を貴方も一緒に旅をするのです。
遅れて申し訳ございません。貴方のナビゲーターを務めさせて頂くAIの、、
名前はご自由に、お付け下さい。この物語の中での名前はAIと、、、
喜一:「ステータス確認!!」
小さい頃大好きなおもちゃを買って貰えた時の様な、とても純粋な気持ちしかない大きな大きな声で、喜一は叫んだ。
喜一の周りに、夜空の星々が煌めくがごとく、目の前に金色に輝くディスプレイが表示された。
喜一:「たまんねぇ!異世界!転生致しました、私ようやく実感致しました、齢40を超えようとしていた、やれば出来る子、喜一くん!レベル2っ!4人の悪党かなんか倒してまさかのレベルアップした後が2!!!」
彼は順応して行く、とても早く、理解して行く、把握して行く、成長して行く、この物語は彼と貴方の異世界転生物語。さぁ!!!冒険の旅へ!!!
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