知多郡武豊町 富貴駅~知多武豊駅~上ゲ駅

・富貴駅

 近年のダイヤ改正により、名鉄知多新線の終着駅となった富貴駅。知多新線は現在、一部時間を除いてワンマン運転を実地している。これまで、名古屋まで直通だった知多新線も、今じゃ隔離状態。鉄道ファンにとっては、それもそれでロマンがあると感じるが、沿線住民にとっては、やっかいな話だろう。実際、南知多町出身の高校の同級生が、半田市まで名鉄を利用し、通勤しているが、毎日一本乗り換えるのがやっかいだろうなと、思う。

 富貴駅は、一見すると道路と家々しかない。あまり知られていないが、知多郡武豊町は、浦島伝説ゆかりの地である。浦島伝説は、浦島太郎のもととなる伝承だ。その浦島太郎と乙姫が出会ったとされる橋、乙姫橋が、歩いて数分の場所に存在する。桃色をした、小さな橋だ。

 また、乙姫橋のそばはヨットハーバーと火力発電所になっているが、大昔は海水浴場でにぎわっていたという。当時の写真が、乙姫橋に掲載されている。


・知多武豊駅

富貴駅の次の駅、知多武豊駅。降りてすぐに見えるのは、スーパーと役場。そして、ようこそ武豊町へという言葉とマスコットキャラクターのみそ太郎の看板がお出迎えだ。知多郡武豊町はみそとしょうゆの製造が盛んなので、みそ太郎というマスコットキャラクターが存在している。

 駅を出てすぐに、小さなターミナルが存在する。そこに、タクシーやコミュニティバスが乗り入れているコミュニティバスは町内を循環する赤と青のポンチョバス、ゆめころんと、隣町の常滑市から運行するグルーンという電気バスがやってくる。グルーンは二〇二二年の十月に運行開始したバスで、知多武豊駅から常滑駅へ一本でアクセスが可能。しかも、無料。

 飲食店といえば、よっちゃんというたこ焼き屋があって、今回はそれをおすすめしたい。たこ焼きだけでなく、お好み焼き、焼きそば、みたらし団子がある。どれも四百円いかないくらいリーズナブルな値段で、手作りを提供してくれる。


・上ゲ駅

 一見、変な名前の駅に見えたことだろう。これは、”あげ”と読む。私は河和線沿線住民だったので、幼い頃からこの文字を当たり前に見ていたが、改めて見ると、変な名前だと思う。普通電車しか来ない。私が中学の頃まで、八百屋があったはずだが、久方ぶりに来ると、そこは月極駐車場になっていた。

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