半田市 青山駅~成岩駅~知多半田駅~住吉町駅~半田口駅

・青山駅

 河和線もついに半田市へ突入。途端に駅数が多くなった。また、半田市から利用客も多くなる。特に青山駅は、半田市の中で栄えている駅と言えるだろう。

 その理由は、近くにショッピングセンターがあるのだ。一階に食品売り場、二階はファッションセンター、三階はゲームセンターと百円ショップが揃っている。その隣には、快活クラブが建っている。カラオケとネットカフェが融合した施設である。私も何度か、カラオケや鍵付き完全個室で一泊利用をしたことがある。青山駅の店舗ではないけれど。

 こちらの駅では、四本の路線バスがターミナルにやってくる。知多バス(知多半田~中部国際空港)と、ごんくる(半田市のコミュニティバス)、ゆめころん、半田市公共交通バス(平日限定)が乗り入れている。名鉄には、各駅に停車する普通電車と、一部を通過する急行電車、ほぼ通過する特急電車が存在する。特急は一部が指定席となっており、ミューチケットを券売機、または窓口で購入しなければならない。青山駅はすべての系統の電車が来るし、近くにショッピングセンター等の施設が佇み、複数路線バスが乗り入れているため、利用客が多い。ちなみに、住宅地も近くにある。

 なんでも揃っている青山駅。それが青山駅の魅力にはなるが、実は穴場が存在する。それは、お菓子倉庫と呼ばれる場所だ。駅から少し歩いた場所にある、お菓子専門のお店。懐かしの駄菓子他、メジャーなお菓子も揃っている。大人も子どもも楽しめる場所に違いない。私は子どもの頃父親によく連れられて、好きな駄菓子を買ってもらったものである。特に、きびだんごとココアシガレットが好物でした。最近は高校からの友人と足を運んだことがあり、その時は確か、割れチョコという、溶かしてスイーツ作りに使うようなものを買った。チョコ好きにはたまらない一品になるはず。


・成岩駅

 成岩駅は、普通と急行が停車する。駅周辺は、中学校と国道二四七号線、小さいスーパーマーケットくらいである。国道を少し歩くと、ケンタッキーやサーティーワン、かつやと言ったチェーン店が見えてくる。


・知多半田駅

 知多半田駅は、途中駅ではあるが、終着駅でもある。普通金山行きの発着所としても稼働している。金山行きは、元々平日のみのイレギュラーな存在だったが、現在はダイヤ改正で毎日運行されている。

 知多バスの各路線の始発駅でもある。青山駅、常滑駅、中部国際空港までを結ぶ半田常滑線と、日本福祉大学半田キャンパスへ向かう半田北部線が乗り入れている。また、コミュニティバスもやってくる。平日限定で走行している、半田市公共交通バスだ。

 駅そばに、クラシティ半田が佇む。一階に土産処と小さなカフェが存在する。二階には居酒屋が数か所、三階は若者サポートステーションがある。

 また、少し歩くとJR東海の武豊線の駅、半田駅が見えてくる。付近には、半田運河やミツカンミュージアムなど、付近の主なスポットに辿り着く。この辺りは昔ながらの建物を見ることができるので、散策してみることをおすすめする。


・住吉町駅

 この駅の主なスポットは、半田赤レンガ建物である。半⽥⾚レンガ建物は一八九八年にカブトビールの製造⼯場として誕⽣した。私が思うこの建物の特徴は、一部壁が 剝がれている部分があること。剥がれている部分は、戦争でやられた箇所だ。すべてが焼かれずに、現存しているのだ。明治時代から建っているビール工場の遺構は貴重で、国の登録有形文化財に指定されている。五本の指が入るほど、誇れるものだそうだ。


・半田口駅

 ここは、各駅停車の電車しか停まらない。しかし、ホームを降りれば、ようこそ新美南吉のふるさとへ(ごんぎつねだったかも)という挨拶と、ごんぎつねの壁画とご対面だ。

 半田口駅は、徒歩で三分ほどに新美南吉の生家が建っている。生家の中は、自動案内も設置してある。また、生家のそばに矢勝川がある。そこは、ごんぎつねの舞台となった場所になる。川沿いの道を歩くと、小さな山が見えてくる。そこは権現山と言って、昔はキツネもたくさん生息していたらしい。

 また、矢勝川は秋になると一面彼岸花畑となり、ごんの秋祭りが開催される。私は毎年秋が近づくと、これを楽しみに矢勝川にやってくる。少し前は自転車で訪れていた。矢勝川には知多半島サイクリングロードがある。十八歳の頃、バリバリの自転車野郎だった時に、自転車で人ごみをかき分けながら、自転車で彼岸花畑を堪能していたのは、いい思い出だ。

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