名鉄とは、正式名称名古屋鉄道と呼び、主に愛知県内を運行している。私みまちよしおは愛知育ちで、幼い頃から名鉄を利用している。祖父母の家に行く時や通学、現在も通勤や旅行の足として欠かせない存在だ。名鉄が沿線でない鉄道ファンの方々でも、名鉄名古屋駅というカオスな駅として有名なところを存じていることだろう。

　さて、今回は特に思い出深い名鉄河和線をテーマに、全駅探訪をした際に見つけた私的おすすめスポットを紹介したいと思う。まずは、知多郡美浜町は、河和駅と河和口駅から。

・河和駅

　河和駅は河和線の終着駅。駅にはパレマルシェが隣接している。交通機関の利用だけでなく、買い物の利用も可能な駅だ。駅を出てすぐに、小さなバスターミナルも存在する。南知多町のコミュニティバス、海っ子バスから知多半島最南端の地である師崎港へアクセス可能。美浜町のコミュニティバス、いってきバスはワゴンタイプの小さな車両で、地域の支えとなっている。えびせんべいの里美浜本店への送迎タクシーも巡回しているが、これは日祝のみの運行らしい。

　一昔前には名鉄海上高速船の渡船場、河和港までを結ぶシャトルバスが運行していたが、現在は廃止しており、歩いていくことになる。徒歩で約五分という、短い距離だ。

　河和駅には飲食店も存在する。特に私がおすすめしたいのは、カレー屋本舗。レトロな雰囲気なお店で、メニューのカレーはどれもボリューム満点。値段も手頃なので、一度足を運んでみてもいいだろう。

・河和口駅

　緑の屋根に白い壁。これは、名鉄で特に各駅停車が止まることが多いデザインのように思うが、こちらの駅は特急、急行、普通のすべてが停車する。河和駅から河和口駅の区間は、河和線で唯一単線区間だ。列車は駅を出ると木々の間を走行し、やがて河和口駅へと開けていく。河和口駅から先は、複線区間になる。ホームからは、少しだけ海が見える。そこは河和口潮干狩り場だ。

　改札を出るとすぐの堤防に、かっぱの花ちゃんという像が見える。個人的に、これが駅の一番のシンボルに思える。というのも、十八～十九の頃、私は自転車に熱を注いでいた時があった。目的地は忘れてしまったが、河和口駅を通りかかった時に、たまたまかっぱの花ちゃんに目が向いたのだ。そのことが印象深く、河和口駅といえば、かっぱの花ちゃんという認識になっていった。