飛沫感染とエアロゾル感染について

 まずは「飛沫感染とエアロゾル感染について」を書く前に、何故、コロナに関して調べたくなったかのかの経緯を書きたいと思います。

「飛沫感染とエアロゾル感染について」のみを読みたい方は、下の方にまでスクロールして下さい。



 世間と逸脱した施設の感染対策


 コロナに関しては、コロナ初期にかなり詳細に調べました。その時に世間で思われているほど脅威ではないことが分かり、それ以来、調べることをしませんでしたが、職場の看護師の非常識な対応を見て疑問に感じ、再度、調べることになりました。

自身のブログ記事からの転載記事です。書いたのは2024年9月。


 職場からコロナ陽性者が出た時、職場の看護師たちが「なぜ感染者が出たのか分からない」とパニックに陥っていた。しかし正しい知識を持っていれば、考えるまでもなく簡単に答えに辿り着くことができます。

 答えは簡単。『少し前に同室の人がコロナに罹っていたから』です。

 多床室で仕切りはカーテンのみ、そして天井部分は仕切りがなく、全ての部屋と繋がっている。その環境で1人目の感染者が出た時に、感染対策として健康な人たちも同じ部屋に閉じ込めて隔離したので、感染したという当たり前の話。いつものように健康な人たちにフロアで過ごしてもらっていたら、感染が広がらなかったのは言うまでもありません。

 医療職員でなくても、このようなミスは犯さないはずですが、施設の看護師は、非常識ともいえる行動を平然と取るところがあります。それは看護師としての水準に達してしない人が施設には多いからです。


 1人目が回復してから、少し遅れて2人目が感染したというタイムラグも当然で、これは感染には潜伏期間があるからです。潜伏期間を経て発症するので、数日間ズレたというだけの話です。

 これを踏まえた上で上記の「なぜ感染者が出たのか分からない」という発言が飛び出す恐ろしさ。

 たった一人、感染者(コロナ感染者かは不明。ただの風邪の可能性あり)が出ただけで、コロナの初期のようにパニックに陥って全てのフロアを封鎖し、行き来できないようにしてしまった。その感染者は2階の部屋に閉じ込められているのに、厳戒態勢を敷いたわけです。

 3階に至っては感染者が一人も存在しないのにも関わらず、隣の建物との行き来も禁止していた。これは空気を吸うと感染すると本気で思っているからです。コロナ感染者がいる閉鎖された空間内の話ではなく、感染者が1人もいないフロアの空気を吸っても感染すると本気で思っている。コロナをエボラと同等だと思っているのだと思います。

 看護師が「5日で隔離を解除ができるとは言っても、10日間はウイルスが出続けるんやで」と偉そうに講釈を垂れてきた時は笑いそうになった。

 コロナ初期はコロナ感染者が出る度、緊急事態宣言を行い、「家から一歩も出るな」「他県に行くな」といった、お笑い興業を敢行していたが、何度か実行した結果、全く無意味であることが分かり、いつからか行わなくなった。しかし質の低い施設は未だにそれを実行している。

 「人とすれ違うことすらやるな」とも言っていた。ここで指す「人」とは感染してもいない健康な職員のことです。感染者は部屋に閉じ込められています。この人たちは「健康な人ともすれ違うな」と言っているのです。

 このような間違った対策をしたことにより、解決するものも解決することができず、連鎖的に感染者が出てしまい、結局、二か月ほど閉鎖することになりました。その間、ショートステイの受け入れも新規入居者の受け入れも、面会も何もかも拒否することになり、会社としての収益はかなり減ることになりました。

 看護師たちが取った感染対策は全く意味がなかったわけです。しかし傍から見たら、かなり大変なことが起きたように見え、しかも看護師たちが解決したように見えたので、看護師たちの評価はうなぎのぼりとなりました。


 私が就職する少し前にもコロナ感染者が出たらしく、その時は複数の入居者の心身が著しく低下したと聞いています。「歩ける人も歩くことができなくなった」と聞きました。寝たきりになった人もいます。それをコロナが原因としていたが、今回の対策を見る限りでは、無意味に部屋に閉じ込めたことが原因なのは間違いがありません。衰弱するに決まっています。

 施設で働く人たちの間違った対応により、入居者たちの人生が壊され、時には殺されてしまうことが多々あるが、本人たちは、それを自覚することはありません。自分たちの対応に間違いはなかったと本気で思っているからです。そのため何度も同じことを繰り返してしまいます。

 世間の人たちはコロナを怖がらなくなっている。それはある程度、正しい情報が浸透したからです。施設との温度差がかなりあると感じます。


 体調不良者が現れる度にコロナ検査を実施し、コロナ陽性者を見つけ出しては、その都度、大袈裟に騒ぎ立てている。他の病院や施設では検査をやらなかったり、やっても綿棒で鼻の粘膜を少し触れる程度のパフォーマンスで済ませることが多くなった。それは検査自体が無意味であることに気付いたからです。

 以前は頻繁に「感染者が数万人になった」とメディアが報じていたが、今は報道どころか検査すること自体を止めている。おそらく今もコロナ検査を実施したら数万人はいるはずです。


             ♦



 前回、説明したようにコロナウイルスに関しては接触感染はないと言って良い。注意すべきは飛沫感染とエアロゾル感染です。



飛沫とエアロゾルの違い


【飛沫】

・液体を含んだ大きな粒子(直径5μm以上)のこと。放出されてから数秒から数分以内に落下する。


【エアロゾル】

・小さな粒子や乾燥した粒子(直径5μm以下) のこと。密閉された空間では空中に数分から浮遊し、『長くて3時間にわたり感染性を維持する』。


※3時間以上経てば、浮遊するウイルスが生きていたとしても、感染力を失う。



飛沫感染

「感染者との距離が近いほど(概ね1-2メートル以内)感染する可能性が高く、距離が遠いほど(概ね1-2メートル以上)感染する可能性は低くなる」


感染対策

・相手との距離を2m(最低でも1m)保つ。フィジカルディスタンスが推奨されている。



エアロゾル感染

「換気が悪い環境や密集した室内では、感染者から放出された感染性ウイルスを含む粒子が空中に漂う時間が長く、また距離も長くなる」


感染対策

・密を避ける。

・空気の流れを良くする。



向野らLancetに掲載された「SARS-CoV-2の空気感染を支持する10の科学的理由」

「飛沫感染は吸入ではなく、粘膜への付着によって起こる。飛沫感染で多くの人が感染するクラスターの発生は起こらない」


 フェイスマスクやゴーグルは飛沫感染対策として、コロナ感染者と接触する時だけに使えば良い程度のものです。

 職場の看護師たちが「クラスターが起きたのは介護士が消毒しないからだ。ガウンを着なかったからだ。人が歩いたからだ」などと出鱈目なことを言って、各フロアを封鎖しまくっていたが、全く効果がなかった。

 これは当然であり、感染者が次々に現れたのはクラスターを生み出す空間を看護師たちが作ったからです。知識がなく、妄想だけで行動を取ることの愚かさをよく現した事例だと思います。

 健康的な人を感染者と同じ部屋に閉じ込め、有りとあらゆる場所を封鎖して空気の流れを妨げてしまえば、エアロゾル感染が起きるのは当然のことなのです。



三密とは


密閉 : 換気の悪い閉じられた環境

密集 : 狭い空間に多くの人が集まっている環境


密接 : お互いの距離が近く、特に会話をしている環境


 3つの条件に1つでも当てはまる環境に感染者と感受性者(感染しやすい人) が滞在すると、感染が成立する可能性が高くなる。だから「三密を避けろ」と盛んに言われているのですが、これをやらずに消毒やマスク、ガウン、ゴーグルなどに力を入れていては、感染など無くなるはずはないのです。



スーパーコンピューター「富岳」を使った研究

「新型コロナウイルスのオミクロン株はマスクをした状態であっても50センチ以内に近づいて会話をすると感染リスクが高まることがわかった」


 マスクは例え2枚重ねであっても、どうしても隙間ができてしまうので、幾らでも隙間からウイルスが入り込んで来ます。マスクにはさほど効果はありません。



クラスターのシミュレーション

「感染している人と15分間対面で会話したときの平均の感染確率」


【感染者がマスクをしている場合】

・1メートル以上の距離ではほぼ0%

・50センチ以内の距離では約14%


【感染者がマスクをしていない場合】

・1メートルの距離でおよそ60%

・50センチ以内の距離ではほぼ100%


 クラスターの研究と書いてありましたが、クラスターはエアロゾル感染でのみ起きるとされているので、厳密に言うと飛沫感染の研究だと思います。

 検証した部屋の大きさなどは書かれていませんでした。これでは飛沫で感染したのか、エアロゾルで感染したのか分かりません。

※感染者は飛沫を飛ばすので、マスクは一定の効果はあります。

※吸う側の人間は飛沫対策として、メガネやゴーグルで防ぐことが重要となります。マスクの効果は薄い。



イベント時に隣に座った人と会話をしたシミュレーション


【感染者がマスクをした場合】

隣の人の感染確率 40%


【感染者がマスクをしていない場合】

周囲の人の感染確率 約50%


 どれほどの規模の会場なのか、人数や隣の人との距離、感染対策をどれだけしていたかは書いていなかった。これはエアロゾル感染の研究です。

 このような中途半端な研究が多い印象です。



マスクについて

「院内感染が医療施設で報告されている。そこでは厳重な接触・飛沫感染対策が取られているが、通常、マスクはエアロゾル用ではなく飛沫用である。院内感染(クラスター)が多いのは空気感染対策が取られていないため」



スーパーコンピュータ富岳を利用したシミュレーション結果


【粒径ごとのマスク透過率についての研究】

「不織布マスクと布マスク)ともエアロゾル粒子は全体の約40~50%程度が漏れる」としている」


 ウイルスはマスクを通り抜けたり、隙間から漏れ出ます。感染者がマスクをする場合は、ある程度、効果が見込まれても、感染していない人がマスクをしたところで、さほど意味をなさないことが分かります。

 マスクの説明書きには、「99.9%のウイルスを除去した」などと書いてありますが、それはその高い数字が出るような詐欺的なデータの取り方をしたからです。現実的ではありません。



致死率について(時系列順)


第1波

・国内で初めて感染が確認された2020年1月からの第1波では5.34%。


第2波

・その年の夏の第2波では0.93%。


第3波

・おととし(2021年)の年明け以降に急速に感染が拡大した第3波。医療体制がひっ迫したこともあり、1.82%と再び高くなる。


第4波

・イギリスで最初に確認された変異ウイルス、アルファ株が広がったおととし春の第4波では1.88%。


第5波

・おととし夏「デルタ株」が広がり、さらに大きな感染拡大となった第5波では、比較的若い世代でも重症化する人が出るなどして亡くなる人は増えた一方、軽症や無症状の感染者も増加したため、致死率は0.32%。


第6波

・感染力の強いオミクロン株が広がった2022年初めからの第6波以降には、それ以前とは異なる規模での感染拡大が起き、亡くなる人も増えましたが、それ以上に感染者数の増加が桁違いに大きく致死率は第6波では0.17%


第7波

・2022年夏の第7波では0.11%と、さらに低くなりました。


第8波

・2023年に入って以降、死亡数が連日過去最多を更新するなど、急速に増加し、1月16日の時点で致死率は0.18%


※0.18%=500人に1人の割合


 2022年秋以降感染者の集計方法が変わっているので、比較検討するのはナンセンスだと思いますが、人が死にまくったと言っていた割に、そこまで死んでいるわけではない。しかも肺炎、インフルエンザなど全く関係のない疾患で亡くなっても、PCR検査で陽性(ウイルスの死骸が鼻の粘膜から検出されただけ)となったらコロナで死んだことにして算出しているので、実際はもっと数が少なかったのは言うまでもありません。重症化も同じです。



対策分科会「CO2濃度1000ppm以下」の換気を呼びかけ

「同分科会が提言したのは、室内に生じる空気のよどみを、「2方向の窓開け」「換気扇を回し反対側の窓を開ける」「パーティションは空気の流れを妨げない角度に設置する」などの適切な換気によって解消し、室内の二酸化炭素(CO2)濃度をおおむね1000ppm以下に維持することです(空気中のCO2濃度はppmで表します。ppmは、100万分のいくつなのかを示す単位で、1ppmは0.0001%、1000ppmは0.1%に相当します) 」


 二酸化炭素濃度を測る理由は、空気の滞留の程度を見るためです。


欧州空調換気設備協会(REHVA)

「2020年8月に発表したガイドライン「REHVA COVID-19 guidance document」は、「室内にCO2モニターを設置し、CO2濃度が800ppmなら警告レベル、1000ppmになれば速やかに換気する」ことを推奨しています。


 海外でエアロゾル感染予防の基準として800ppmを提示している理由は、「室内のCO2濃度が800ppmを超えると、自分が吸う空気の1%は誰かが吐き出した空気となる。CO2濃度が4400ppmを超えれば、自分が吸う空気の10%は誰かが吐き出した空気となる」というデータがあるからです。

 日本は大した根拠がないのに、1000ppmとしているが、海外は研究に基づいた数値が使われています。



国立研究開発法人産業技術総合研究所

「エアロゾルのウイルスは換気、沈着、不活性化によって、感染に寄与しなくなる」


 沈着とは、重力沈降や気流による室内の表面に付着して、空気中から取り除かれることを指します。

 空気中のウイルスは1時間程度で半数が不活性化する。長くても3時間。手すりやドアノブに付着したウイルスは不活性化(感染力を失う)するというのに、接触感染を過度に恐れるのは愚かとしか言いようがない。



⼀般社団法⼈ ⽇本環境感染学会

コロナウイルスの感染対策に有用な室内環境に関連する研究事例の紹介

「環境に新型コロナウイルスが存在していたとしても、それが空気中に舞い上がって感染することはない」


 感染力を失っているからです。



「COVID-19 患者の尿や便からも新型コロナウイルスは検出されますが、これまで尿や便を介して感染が起こった例の報告はなく、COVID-19患者の尿や便の扱いについては標準予防策としての対応で可能」


 職場の看護師は感染者と健康な人が使うトイレを分けろを言っているが、それすらもナンセンス。全て妄想による恐怖心から生み出された間違った行いです。

 恐怖に支配された愚かな人たちが、感染者が1人もいないフロアを歩くことや健康な人とすれ違うことすら禁止しているが、全く意味がないのです。また一度、手すりや床に付着したウイルスが再び舞い上がったとしても、既にウイルスは感染力を失っているので、それを吸ったとしても感染することはありません。消毒や掃除に時間を割いている暇があったら、他にやることは山ほどある。



厚生労働省

新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について


<基本的感染対策の考え方>

マスクの着用

「個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねることを基本。一定の場合にはマスク着用を推奨」


手洗い等の手指衛生

「政府として一律に求めることはしないが、新型コロナの特徴を踏まえた基本的感染対策として、引き続き有効」


三密の回避、人と人との距離の確保

「政府として一律に求めることはしないが、流行期において、高齢者等重症化リスクの高い方は、換気の悪い場所や、不特定多数の人がいるような混雑した場所、近接した会話を避けることが感染防止対策として有効(避けられない場合はマスク着用が有効)」


 令和5年5月8日以降は、5類感染症に移行したことから、保健所から新型コロナ患者の「濃厚接触者」として特定されることはなくなりました。当然、「濃厚接触者」として法律に基づく外出自粛は求められません。



 今の厚労省は随分と、まともなことを説明するようになった。さすがにマスクや消毒をするな。とまでは言わないが、「効果は大してありませんが、やりたかったらどうぞ」といった程度の位置付けにしてある。

 理性的ではない人たちに説明したところで「でも怖い。感染したらどうするの。感染した人もいるじゃないですか。感染したら、どう責任取ってくれるんですか」などと言い出すのが分かりきっているので、この手の人たちと遭遇した時は、できる限り関わらないのが一番だと思います。

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様々な事例の検証や考察を書きます 秋月 友希 @akithuki-yuuki

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