コロナウイルス 接触感染について

 以前、働いていた施設でコロナ陽性者が見つかった時、職場の看護師たちがコロナ初期のようにパニックに陥って、発狂したことがある。

 それを機に接触感染に関して疑問に思い、調べたことがあるので、 それをここに記したいと思います。


 勤務先は病院ではなく施設でした。そのため看護師の質を考えるとパニックに陥ったのは仕方がなかったのかもしれません。すべての看護師がそうだとは言いませんが、得てして施設の看護師はスキルや知識、人間性に問題があり、病院勤めをすることができない人が多い。酷い人になると病院で働いたことがない人もいるほどです。看護業務ができないというのは致命的だと思います。

 コロナ感染者が出た時なんて「ここで(廊下)立ち止まったら、感染する!」と発狂し、周囲の人たちに怒鳴り散らしていたのを見て笑いそうになったことがあります。

 3階フロアは陽性者ゼロ。2階に1人いただけ。その陽性者は部屋に閉じ込められていたので、仮に感染していたとしても、廊下で感染することはありません。

 当然、入居者が集まる2階のフロアも安全です。フロアは広いので感染リスクはゼロに等しい。

 それでも1人、陽性者がいるという事実だけで、エレベーターまでの数メートルの距離を歩くだけでも怖がる始末。呆れるしかありません。おそらくエボラウイルスか何かの認識でいたのでしょう。これは、つい最近の話です。

 まともな知識があれば適切な対応をすることができますが、その施設の看護師たちには知識がなかった。だから出鱈目な行動を取ることになってしまったのです。

 この手の人たちの頭の中には医学的な根拠に成りえる知識は殆どありません。知らないのであれば調べたら良いと思いますが、自分たちのことを優れた人間と思っている節があるので、それをしない。仮に調べたとしても、残念ながら適切な情報にまで辿り着くことはできません。何故なら基本的な知識がないために正しい情報とフェイク情報との判別がつかないからです。 妄想を膨らませてパニックに陥いることしかできません。

 一般人ならまだしも、医療職員であっても、このレベル。そのため施設では適切なケアが受けられず、また判断ミスにより死期を早める入居者が後を絶ちません。虐待も日常的に行われています。

 テレビは良いところしか映さないので一般人は騙されてしまいがちですが、これが現状なのです。



コロナ初期の新型コロナウイルス感染症の感染経路について

『主に飛沫感染と接触感染である』とされた。


接触感染とは

『ウイルスが付いたものに触った後、手を洗わずに、目や鼻、口を触ることで感染することを指す』


 コロナが発生した当初は、上記のことが盛んに言われていました。もちろん根拠はありません。



PCR検査

『コロナ感染者を探す検査として用いられたウイルス検出法』


 陽性と判定されても、実際に陽性者が感染しているかどうかは別問題。理由は鼻の粘膜に付着したウイルスのRNAが壊れて感染力を失っていたとしても、PCR検査では陽性の判定が下されるためです。


※「RNAが壊れて〜」というのは、簡潔に説明すると、ウイルスの死骸のことを指します。死骸なので感染力はありません。


 PCR検査は鼻の粘膜にウイルスが付着したかどうかを見ているだけであり、付着したコロナウイルスがバラバラになった死骸であっても陽性反応が出てしまいます。仮にそのウイルスが生きていたとしても、極めて微量であり、また感染力を失った状態であることが多い。

 人間の免疫力に打ち勝って体内で増殖して、そこで初めて感染したと表現することができます。陽性反応が出た時点では、ウイルスは体内に入り込んですらいません。ただ鼻の表面に感染力を失ったコロナウイルス付着したことが分かっただけです。 陽性反応が出たからと言って、感染したと表現するのは間違いです。

 これを踏まえるとコロナ検査で陽性反応が出ただけで大騒ぎすることが、どれだけマヌケなことか分かると思います。



接触感染についての研究

「米Duke大学のBobby G. Warren氏らは、現実的な接触感染のリスクを推定するため、接触感染が起こるとしたら、そのリスクがどこよりも高いと考えられる新型コロナウイルス感染症患者の病室で、環境表面からウイルスを検出する実験を行った」

2020年10月から2021年6月までの期間

「大学病院1施設で、新型コロナウイルス感染症患者が使用した病室内のさまざまな表面から標本を採取し、新型コロナウイルスのRNAを検出する実験と、感染可能なウイルスを検出する実験を行い、結果を比較した」

分析対象

「PCR検査で新型コロナウイルス感染陽性が確認されてから、24時間以内に1人部屋に入院した患者の病室。入院1日目は、陽性が出てから24時間後までとし、入院3日目、6日目、10日目、14日目に、ベッドの両側の横板、洗面台、医療用作業台、病室付属のコンピュータ、病室側のドアハンドル、病室外のナースステーションのコンピュータの表面から標本を採取した。具体的には、PCR検査用の綿棒を用いて表面をこすり、ウイルス輸送用培地に移した」


分析結果

 陽性となった標本のうち、感染性があったのは0.3%(PCR検査陽性は5.5%)

 20人の患者(年齢の中央値は65歳、60%が女性)の病室から採取した標本を分析。患者の入院期間の中央値は6日で、標本を採取した病室にいた期間の中央値は5日でした。

 15人(75%)に明らかな症状があり、8人(40%)は発熱、6人(30%)には咳、8人(40%)には息切れ、5人(25%)には下痢が見られた。

 ↓

「20の病室から計347標本を得て、ウイルスRNAの存在を調べた。PCR検査で陽性になったのは19標本(5.5%)で、9標本(9.2%)はベッドの横板、4標本(8.0%)は洗面台、4標本(8.0%)は病室のコンピュータ、1標本(2.0%)は医療用作業台、1標本(2.0%)は病室側のドアハンドルから採取されたものでした。それらのうち6標本は1日目に採取されたもので、10標本は3日目、2標本は6日目、1標本は10日目に採取されていた」


「PCR陽性となった19標本に感染性を持つウイルスが存在するかどうかを調べたところ、発熱と下痢のある1人の患者が入院していた病室のベッドの横板から3日目に採取された1標本(0.3%)のみが、培養細胞において増殖しました」


結論

「研究者たちは、「培養細胞に対する感染性を持つウイルスが1標本から見つかったが、この結果が、接触感染が発生するレベルのウイルスがそこに存在していたことを意味するわけではない」とし、「感染経路の中心である飛沫感染を予防する対策に引き続き力を入れることが大切だ」との考えを示した」


※環境表面とは、手すりや壁、マスク、ガウン、ゴーグルなどの表面のことを指します。


 1標本見つかったが、必ずしもそれが感染力を持ったウイルスが存在したことを示すわけではない。という結論です。これは接触感染はないと言っても良いくらい感染確率が低いことを表しています。


 この手の研究は他にもまだまだある。



ラトガース・ニュージャージー医科大学(米国ニューアーク)の微生物学者であるGoldman

「間接接触感染の主張の根拠とされる一連の報告について、エビデンスを精査してみることにした。するとSARS-CoV-2が物体の表面を介して人から人へ伝播するという考えを裏付ける証拠がほとんどないことが分かった。Goldmanは7月、ウイルスの物体表面での残存期間に基づく間接接触感染の主張を強く批判するCommentをThe Lancet Infectious Diseases に寄稿し、SARS-CoV-2の伝播において間接接触がもたらすリスクは比較的低いと論じた」


 ランセットはレベルの高い論文ではないと掲載されません。


米国疾病管理予防センター(CDC)

「2020年5月の時点でCOVID-19の感染拡大に関するガイダンスを改訂し、間接接触感染は「SARS-CoV-2の主な伝播経路とは考えられていない」とした。現在この記述は、「SARS-CoV-2の一般的な伝播経路とは考えられていない」へとさらに変更されている」


その他のウイルスでの接触感染の研究

「呼吸器系ウイルスの間接接触感染については、他の病原体で行われたヒト曝露試験の結果に、さらなる手掛かりを見いだすことができる。1987年、ウィスコンシン大学マディソン校(米国)の研究チームは、健康な参加者と、ライノウイルス(一般的な風邪の主な原因ウイルス)に感染させた参加者に、同じ部屋でカードゲームをしてもらう実験を行った。その結果、健康な参加者の腕の動きを抑制して顔に触れられないようにし、汚染された物体表面からのウイルス伝播を防いだ場合、健康な参加者の半数が感染した。一方、健康な参加者の腕の動きを抑制しなかった場合も、そのほぼ半数が感染した。研究チームはさらに、感染した参加者が何度も使ったカードやチップ(咳がかかっている)を別室へ運び、健康な参加者に、それらを使って目や鼻をこすりながらカードゲームをするよう指示した。この状況で考えられる伝播様式は、カードやチップを介した間接接触のみである。しかし、この実験で感染した参加者は1人もいなかった。これらの実験結果は、ライノウイルス感染の主要な伝播経路がエアロゾルであることを示す強力なエビデンスである」


 感染は接触感染ではなく、エアロゾル感染。しかもエアロゾルによる感染は密室下での話。


環境中に残存するSARS-CoV-2のRNA量に基づいたウイルス伝播の推定値

「2020年4〜6月、当時タフツ大学(米国マサチューセッツ州メドフォード)に所属していた環境工学者Amy Pickeringの研究チームは、マサチューセッツ州サマービルで、駅や店舗のドアハンドル、横断歩道のボタン、ATMのキーパッドなど、人々が頻繁に触れる屋内外のさまざまな場所で物体の表面の拭き取り検査を1週間隔で繰り返し行った。その結果、検出されたSARS-CoV-2のRNA濃度と、対象表面に人々が触れた頻度などに基づいたリスク評価から、SARS-CoV-2の間接接触感染のリスクは最大で1万分の5未満と推定された。中央推定値で比較すると、SARS-CoV-2の間接接触感染のリスクは同ウイルスのエアロゾルを介した感染のリスクよりも低く、またインフルエンザ(主に飛沫とエアロゾルを介して感染する)やノロウイルス(間接接触感染が確認されている)の間接接触感染リスクよりも低かった」


※1万分の1=0.05%


 職場の看護師たちは、コロナウイルスは感染力が非常に高く、感染したら大変なことになると思っていたが、実際はインフルエンザ以下です。

 連日、介護士たちに怒鳴り散らしていたことに対して、謝罪すべきではないかと思う。しかも全フロアを封鎖して、ショートステイの利用を断ってもいたし、感染者でもない入居者の面会も断っていた。どれだけ施設に損失を与えたか。やはり謝罪すべきだと思います。するわけがありませんが。



物体の表面に数日間残存したSARS-CoV-2試料が培養細胞に感染する能力を持ち得るかどうかの実験

「2020年4月に発表された研究報告では、SARS-CoV-2の感染能力が、プラスチックやステンレスなどの硬い表面で6日間、紙幣の表面で3日間、サージカルマスク(医療用マスク)の表面で少なくとも7日間維持されることが示された。その後の研究では、感染能力のあるSARS-CoV-2の残存期間は、皮膚の表面では最長4日間であるのに対し、衣服の表面では8時間未満であることが示された。また別の研究では、感染能力のあるSARS-CoV-2が、本革や合成皮革で製本された図書館の本の表面で8日間残存し得ることが報告された。

「Goldmanや他の研究者たちは、これらの研究の多くは、実験室外の現実的な条件で行われたものではないため、結果を深読みし過ぎてはならないと警告する。『これらの実験では、対象物に非常に大量のウイルスを付着させた上で、その残存時間を調べています。そうした量のウイルスに遭遇することは、現実世界ではまずあり得ません』とGoldmanは言う。他にも、模擬唾液を用いた実験や、湿度や温度などの条件が制御された実験などがあり、これらは全て、実験と現実世界との隔たりを大きく広げることにつながっているとGoldmanは指摘する」


 現実社会では有り得ない環境下で無理矢理に延命させて、数日間生き残ったというだけであり、日常の環境下ではそこまで長く生きることはありません。仮に生きたとしても感染力はありません。全く持ってバカげた実験です。

 皮膚やガウン、手すりなどに付着すると、たちまちコロナウイルスは不活性化してしまいます。感染力が著しく低下するということです。警戒すべきなのは飛沫感染とエアロゾル感染の二つ。

 接触感染に関してはガウン、手袋、マスクにはさほど意味はない。手すりやドアノブを消毒するのも無意味と言って良い。

 メガネ、フェイスシールドは飛沫感染には効果はあります。仕事で近づかなければいけない人以外は、ただ近づかなければ良いだけですが。

 フロアを封鎖して非感染者の入居者を部屋に閉じ込めたり、職員を含めて廊下やフロアを歩くことができないようにするなどの行為は愚の骨頂なのです。


 エアロゾル感染に関しては、次回に書きます。

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