第4話

酔った勢いで、見知らぬ男を連れ帰ってしまったのは、まぁ良しとしよう(良くないけど)。


女だって色々あるわけで、人肌恋しくなれば、誰かと肌を重ねたいと思うのも当然で、そこにちょっとばかりタイプの男がいれば……まぁ、ね。


だけど、未成年は無いよなぁ。


冗談抜きで捕まるのは、私の方だ。




「ちょっと、本気で落ち込まないでよ」


「ごめん」


「謝るとか!それこそ酷い」


「あ、えっと」




立場逆転。


本気で気分を害しているように見える彼に、恐る恐る年齢を聞いてみると、18という答えが返ってきた。


なんだ、それなら許容範囲?だめ?


年齢を聞いてみれば如何にもその年頃らしい、大人でも子供でもない表情で彼は私を見つめて。




「俺はすごく良かったけどね」




照れた様子を隠しもせずに、唇を私の肩に押し当てた。




「あ、ちょっと……」





ひんやり柔らかい感触。


朝日を受けて柔らかく光る髪の毛。


透き通る白い肌。


長い手足に、幼さの残る顔。


無邪気な笑い声。




これが、彼と私の出会いだった。

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